公務員試験の数的処理は捨てるな!全17問の内訳と目標正答数を解説

「数的処理は難しいから捨てて、他の問題で点を稼ごう…」と思っていませんか?

結論から言うと、数的処理を丸ごと捨てるのは危険です

教養試験の中でも配点の比重が大きく、丸ごと失点すると合格ラインから一気に遠のきます。

ただし、分野ごとに仕分ければ話は変わります

捨てていい範囲と、絶対に落とせない範囲は分かれているからです。

この記事では、地方上級を例にした全17問の内訳と、そこから逆算した目標正答数の考え方をお伝えします。

さらに、浮いた学習時間の使い道までまとめました。

公務員試験の対策を進めていて、数的処理の演習に時間を取られすぎていると感じている方に向けた内容です。

松尾講師
数的処理を全部やめるかどうかで悩んでいる人、多いんです。でも仕分け方さえ分かれば、怖がる科目じゃありません。一緒に整理していきましょう!

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目次

数的処理を全部捨てると何が起こるか

数的処理を丸ごと捨てると、教養試験の得点源を大きく失うことになります。

地方上級であれば全50問中17問、実に3分の1ほどが数的処理です。

この17問をすべて失点したまま合格ラインに乗せるには、残りの33問でほぼ満点近い正答率が必要になります。

他の科目にどれだけ得意分野があっても、現実的なプランとは言えません。

数的処理を苦手とする受験生からの相談は、コム大の指導現場でも珍しくありません。

そのたびに伝えているのは「丸ごと捨てる」のではなく「分野で仕分ける」という考え方です。

数的処理は1つの科目に見えて、実は複数の分野の集合体だからです。

分野ごとの得意不得意に応じて、取る問題と捨てる問題を分ければ、合格ラインは十分に狙えます。

次の見出しから、その内訳を具体的に見ていきましょう。

松尾講師
「数的処理」とひとまとめに考えると、余計に怖く感じてしまいますよね。中身を分解すれば、対策の優先順位がぐっと見えやすくなります。

数的処理は4分野の複合科目

「数的処理」という1つの科目名で呼ばれていますが、実際には複数の分野の複合科目です。

コム大の講座では、数的処理を判断推理・図形・数的推理・資料解釈の4分野に分けて指導しています。

この4分野は、求められる考え方がそれぞれ異なります。

判断推理は条件を整理して矛盾なく組み立てる力、図形は空間や図形の性質を読み取る力です。

数的推理は方程式や比といった計算処理の力、資料解釈はグラフや表から数値を正しく読み取る力が中心になります。

分野ごとに得意不得意が分かれやすいのは、この性質の違いが理由です。

「数的処理が苦手」という相談の多くは、実は4分野のうち特定の1〜2分野だけが足を引っ張っているケースがほとんどです。

どの分野につまずいているのかを特定することが、対策の第一歩になります。

分野別の解き方は判断推理数的推理資料解釈の記事でそれぞれ詳しく解説しています。

あわせて読みたい 判断推理の解き方のコツ|苦手な人向けに対策をわかりやすく解説 あわせて読みたい 数的推理の解き方のコツ|苦手な人向けに対策をわかりやすく解説 あわせて読みたい 【時短】公務員試験の資料解釈のコツ3選!解法パターンを徹底解説
松尾講師
4分野それぞれ、必要な頭の使い方が違うんです。まずは自分がどの分野で時間を溶かしているか、棚卸ししてみてください。

全17問の内訳と配点はこうなっている

タイトルでもお伝えした通り、ここが本題です。

数的処理は科目全体としてどのくらいの出題数があり、4分野にどう配分されているのか

地方上級を軸に、具体的な数字で整理します。

地方上級は判断推理・図形・数的推理・資料解釈で17問

コム大の講座では、地方上級の教養試験は全50問構成で、34番から50番までの17問が数的処理にあたると説明しています。

内訳は次の通りです。

分野出題数の目安
判断推理5問前後
図形4〜5問
数的推理5〜6問
資料解釈1問

注目したいのは数的推理の出題数の多さです。

他の受験区分と比べても、数的推理の比重がかなり高い試験だと言えます。

一方で資料解釈はわずか1問。

なお、この内訳は年度や自治体によって多少の幅があります。

「都市によって図形が4問になったりする」といった程度の変動幅として捉えておいてください。

自分の受験区分は過去問で実数を数える

ここまでは地方上級のデータですが、国家一般職や特別区など、区分によって出題数と比重は変わります。

そのため、他の区分の出題数を断定的な数字で示すことはできません。

重要なのは、志望する区分の過去問を実際に開いて、分野ごとの出題数を自分で数えることです。

過去3〜5年分ほどの過去問を見れば、その区分特有の傾向がつかめます。

判断推理が多いのか、資料解釈の比重が大きいのか。

傾向が分かれば、次の見出しで説明する仕分けの精度も一段と上がります。

地方上級の詳しい出題傾向はこちらの記事でも解説しています。

あわせて読みたい 【地方上級】数的処理は何問出る?分野別の出題傾向を解説
松尾講師
数字が分かると、なんとなくの不安が具体的な計画に変わります。まずは自分の受験区分の過去問で、実際の出題数を確認してみてくださいね。

捨てていいのは数的推理だけ

数的処理を分野で仕分けると、捨てていい分野と絶対に取るべき分野がはっきり見えてきます。

判断推理と資料解釈は出題数こそ多くありませんが、パターンさえ覚えれば安定して得点しやすい分野です。

図形も一定の型を押さえれば対応できる問題が多く、丸ごと捨てるのはもったいない分野と言えます。

一方で数的推理は、方程式の複雑さや計算量の多さから、対策に時間がかかりやすい分野です。

資格対策の情報サイトでも、数的推理については満点を狙わず半分程度の得点を目標にする戦略がしばしば紹介されています。

出題数が多い分だけ、全問正解を目指すより一部を割り切る方が費用対効果は高くなります。

大切なのは「数的処理を全部捨てる」のではなく「数的推理だけ半分の得点で割り切る」という発想です。

判断推理・図形・資料解釈は基本を取りに行き、数的推理だけ選択と集中をかける。

これが現実的な戦略になります。

数的推理が特に苦手な方はこちらの記事も参考にしてください。

あわせて読みたい 数的推理が苦手すぎて意味不明!?できない人の対策法とは
松尾講師
数的推理は「全部解けなきゃ」と思うほど苦しくなる分野です。半分取れれば十分、という発想に切り替えるだけで気持ちが軽くなりますよ。

目標正答数の目安はどれくらいか

タイトルでお約束した「目標正答数」について、ここで正面から答えます。

地方上級の数的処理17問を前提に考えると、判断推理5問前後・図形4〜5問・資料解釈1問はできる限り確保したいところです。

この3分野を合わせると10問前後になります。

ここに数的推理5〜6問のうち半分、3問前後を上乗せすると、17問中13問前後が目標ラインの目安です。

数的処理全体の目標正答数について、資格対策の情報サイトでは6〜7割程度の正答を目安とする考え方も紹介されています。

どちらの見方でも、丸ごと捨てるのではなく大部分を取りに行く姿勢が前提になっている点は共通しています。

もちろんこれは1つの目安です。

他の教養科目や専門科目の得意不得意によって、最適な配分は変わります。

自分の得点状況全体を見ながら、数的処理の目標正答数を調整してください。

松尾講師
17問中13問前後という数字を見ると、意外とハードルが低く感じませんか。まずはこの目安を自分の得点計画に当てはめてみてください。

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捨てた分の学習時間をどう再配分するか

数的推理の一部を割り切ると決めたら、そこで浮いた学習時間をどう使うかが次の課題です。

真っ先に振り向けたいのは、判断推理と資料解釈の精度を上げる時間です。

この2分野は安定して得点できるようになれば、数的推理で割り切った分を補って余りある得点源になります。

専門科目の得点が伸び悩んでいる場合は、そちらに時間を回すという判断もあります。

専門科目は科目数が多く、配点全体に占める割合も大きいためです。

浮いた時間を何にでも使えるからこそ、優先順位を決めておく必要があります。

判断推理・資料解釈・専門科目のどこが自分の伸びしろかを見極め、そこに時間を集中させましょう。

勉強時間全体の配分の考え方はこちらの記事でも解説しています。

あわせて読みたい 公務員試験の勉強計画の立て方|時期別の進め方を詳しく解説
松尾講師
浮いた時間は、伸びしろのある分野に集中投資するのが一番効きます。「なんとなく全部に少しずつ」が一番もったいない使い方です。

判断ミスは配点構造で見るとコストが大きい

ここまでは数的処理の中での得点戦略でした。

もう一段視野を広げて、試験全体の配点構造から数的処理の位置づけを見てみましょう。

たとえば兵庫県の事務系職種(大卒程度・通常枠)は、第1次試験の筆記が教養50点・専門50点・論文50点の合計150点満点、第2次試験の個別面接が400点満点です。

配点は年度により変わるため、受験する年度の募集要項で必ず最新の数値を確認してください。

さらにこの試験案内には、最終合格は個別面接の結果に基づいて決定し、第1次試験の結果は反映されないと明記されています。筆記で上積みした点数は、最終合格の判定には持ち越されないということです。

これは一例ですが、二次試験の比重が高い自治体は珍しくありません。

数的処理に必要以上に時間を溶かせば、その科目内で損をするだけでは済まないのです。

配点比率の大きい二次試験対策に回せたはずの時間を、結果的に削ることになります。

数的処理の取捨選択は、科目単体の損得ではなく、試験全体の配点構造から考える視点が必要です。

捨て科目の判断について教養試験全体の視点で整理したい場合はこちらの記事を参考にしてください。

面接対策を先に固めたい場合は特別区の面接対策記事もあわせてご覧ください。

あわせて読みたい 【最短合格】公務員教養試験の捨て科目と絶対外せない科目を紹介 あわせて読みたい 【保存版】特別区の面接対策|聞かれること・落ちる人の特徴を解説
松尾講師
数的処理だけを見ていると気づきにくいですが、二次試験の配点は想像以上に大きいんです。時間の使い方は、試験全体で見直してみてください。

数的処理を捨てる前に確認すべきこと

数的処理を丸ごと捨てるのは危険というのが、この記事の結論です。

判断推理・図形・資料解釈は基本を取りに行き、数的推理だけ半分程度の得点で割り切る。

これが現実的な仕分け方でした。

地方上級であれば全17問中13問前後が目標正答数の目安になります。

ただし出題数の内訳は区分によって変わるため、自分の受験区分の過去問で実数を確認することが欠かせません

浮いた学習時間は、判断推理・資料解釈の精度向上か専門科目、あるいは配点比率の大きい二次試験対策に振り向けましょう。

自分の得意不得意と受験区分の傾向を照らし合わせながら、この記事の内容を当てはめてみてください。

松尾講師
数的処理は仕分け方さえ間違えなければ、決して怖い科目ではありません。自分に合った戦略を一緒に立てていきましょう!

数的処理の仕分け方や勉強時間の配分は、自分ひとりで判断しきれない部分も多いはずです。

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