公務員試験を受験しようとしているものの、「勉強が遅れて試験に間に合わないかもしれない…」という不安は、誰もが一度は感じることでしょう。
しかし正しい対策をすれば、今からでも合格する可能性は十分にあります。
本記事では、試験本番まで時間がない中で合格するにはどうすればいいのかを詳しく解説。
今抱えている不安をバネに、合格に必要な行動を取っていきましょう。
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公務員試験は残り短い期間からでも合格できるのか

簡単な道のりではありませんが、残り3ヶ月あれば合格ラインに乗れます。
その鍵となるのは、必要な勉強時間の把握と受ける試験の選定です。
合格に必要とされる総勉強時間の目安に自分が達しているかを確認し、そのうえでどうしても厳しい場合は、「教養のみ」で受験できる試験を受けるのも1つの手でしょう。
公務員試験合格に必要な勉強時間の目安とは
公務員試験に合格するには、初級の地方公務員なら800時間程度、上級の地方公務員や一般職の国家公務員なら1,000時間程度、総合職の国家公務員なら1,500時間程度必要だといわれています。
1年前から勉強を始める場合でも、1日に2~4時間は勉強時間を取らなければなりません。
しかし後述する効率的な学習法を取り入れれば、必要な学習時間を半分以下にすることも可能です。
大切なのは時間をどう使うかなので、効率的な学習計画を立てることが、勉強時間のギャップを埋めるための第一歩になります。
どうしても無理そうなら「教養のみ」の受験を検討する
どうしても勉強時間が足りず、試験に間に合う気がしない場合は、専門科目の勉強が必要ない「教養のみ」の受験を検討しましょう。
教養のみで受験可能な試験の例を、以下にまとめました。
- 市役所
- 都道府県庁
- 国立大学法人等職員
- 警察官
- 消防官
- 公立大学
- 社会人経験者採用枠
- 氷河期採用枠 など
教養科目だけなら必要な対策範囲が限られるため、短期間でも高得点が狙えます。
デメリットとして面接の比重が重くなるため、人柄や経験で十分にアピールできそうにない場合は注意が必要です。
専門科目のある通常の試験で頑張るのか、「教養のみ」で受験するのか、自身のポテンシャルを鑑みながら選択しましょう。
試験に間に合わないと感じる理由と不安のなくし方について

試験に間に合わないかもしれないという不安は、その不安が生まれる理由を知り、冷静に分析して対策を講じることで、拭い去ることができます。
誰もが抱えがちな4つの不安と、それぞれの不安に対する正しい認識について詳しく見ていきましょう。
そもそも勉強を始めるのが遅すぎた
勉強を始める時期が遅すぎたと後悔する方は多いですが、開始時期が合否を分ける決定打になるわけではありません。
重要なのは、残された時間の中で「何をどう学ぶか」です。
公務員試験の出題範囲は広いのですが、すべてを完璧にする必要はなく、6~7割という合格ラインを超えるために必要な得点を稼げば問題ありません。
効率的に対策すれば、3ヶ月前から勉強を開始しても、合格ラインまで手が届きます。
決して無駄に焦らず、今すべきことにフォーカスしましょう。
模試や過去問の点数が伸びない
模試や過去問の結果が思うように出ないと、不安が一気に押し寄せてきますね。
しかしその原因は学力不足ではなく、解き方のコツが掴めていないだけというケースがあります。
特に数的処理や文章理解などは、問題のパターンや解法、テクニックを理解していないと正答率が下がりますが、解き方を覚えれば短期間で急激に点数が伸ばせることも。
模試は現状を知るためのツールであって、最終的な合否を決めるものではありません。
点数に一喜一憂せず、より得点を伸ばすために何を改善するかに意識を向けましょう。
まだ手を付けていない分野がある
試験まで残り期間が短くなっても、手を付けていない科目・分野がある場合、強い不安を覚えることでしょう。
しかし、試験範囲のすべてに手を出すことが必ずしも正しいとは限りません。
公務員試験では、出題数の多い科目を重点的に対策するのが鉄則です。
逆に、対策しても得点が伸びない科目も一定数存在するため、それらの科目に手を付けていなくても、対して焦る必要はありません。
他の受験生と比較して焦っている
SNSや予備校の他の生徒を見て、自分だけ遅れていると感じてしまうのはよくあることですが、他人と比べても合格には一歩も近づきません。
むしろ他人との学習進度の差を意識しすぎてしまうと、自分に合ったペースを見失い、結果的に勉強の質が下がることも。
スタート地点や学習法など、1人として同じ条件の受験生はいませんが、同じゴールにたどり着く人はたくさんいます。
しっかりと自分に目を向け、今すべきことに取り組みましょう。
「試験に間に合わないかも」と感じたときの対策

もう間に合わないと感じたときこそ、冷静に対処することが重要です。
前章では精神的な対処法について解説しましたが、本章では勉強に関する実践的な対策法をご紹介します。
どの対策もすぐに取りかかれるものばかりですので、今日この日から実践してみましょう。
出題数の多い科目に焦点を絞る
出題範囲のすべてを対策するのではなく、どの試験でも出題数の多い数的処理・文章理解・社会科学(特に時事)に焦点を絞って対策しましょう。
教養科目 | 科目一覧 | 国家一般職 | 地方上級 | 市役所 |
---|---|---|---|---|
文章理解 | 現代文 | 6 | 3 | 3 |
英文 | 5 | 5 | 3 | |
古文 | 0 | 1 | 1 | |
数的処理 | 判断推理 | 8 | 9 | 7 |
数的推理 | 5 | 6 | 5 | |
資料解釈 | 3 | 1 | 1 | |
社会科学 | 政治 | 1 | 1 | 0 |
経済 | 1 | 3 | 1 | |
法律 | 1 | 3 | 2 | |
時事(社会) | 3 | 4 | 4 | |
自然科学 | 数学 | 0 | 1 | 1 |
物理 | 1 | 1 | 1 | |
化学 | 1 | 2 | 1 | |
生物 | 1 | 2 | 1 | |
地学 | 0 | 1 | 2 | |
人文科学 | 日本史 | 1 | 2 | 2 |
世界史 | 1 | 2 | 2 | |
地理 | 1 | 2 | 2 | |
文学・芸術 | 0 | 1 | 1 | |
思想 | 1 | 0 | 0 | |
合計 | 40 | 50 | 40 |
自身が受験する試験ではどの科目を優先して対策するべきなのかを理解して、まずは配点の高い科目から勉強を始めましょう。
捨て科目を作る
先ほどご紹介した出題数の表の中でも、配点が少ない、もしくは出題のない科目は、対策する意味がありません。
上記のような科目は捨て科目にすることで、無駄な勉強時間を減らせます。
さらに、少し出題はあるものの、不得意だったり得点効率が悪かったりする科目は、捨て科目の候補です。
あまり多くの科目を捨てすぎると得点が減ってしまうので、合格ラインに乗れる程度には捨てずに残しておきましょう。
正しい順序で勉強する
効率的な勉強をするには、順序が命です。
知識の積み上げが必要な科目や、問題演習の効果を最大化するには、正しいステップで勉強を進めましょう。
- 過去問で出題傾向を掴み、勉強するべき単元を把握する
- 参考書で基礎知識やわからない点をインプットする
- 問題集で定着率の確認や応用力を付ける
上記の順序を守らずに勉強しても、無駄な単元に時間を割くことになってしまうため、必ず最初に過去問を始めてください。
また、その日その日で勉強する科目を変えるのではなく、1科目・1分野ずつまとめて対策しましょう。
記憶の定着率が段違いに高まります。
スキマ時間から勉強時間を捻出する
時間が足りないと感じる受験生の多くは、まとまった時間が取れたときにしか勉強をしていません。
ただでさえ間に合う気がしないと感じるなら、スキマ時間にいかに勉強できるかを考えましょう。
1日あたりのスキマ時間を1時間半捻出できれば、1ヶ月で45時間も勉強時間が増やせます。
- いつもより少し早起きして前日の復習をする
- 通勤・通学中に暗記カードやアプリを活用する
- 昼休みにわからない単元の解法を学ぶ
- 夜寝る前に今日やった単元の復習をする
どんなに短いスキマ時間だとしても、何かできることはあります。
小さな積み重ねが大きな結果へとつながりますので、どのタイミングでスキマ時間が作れるのかを意識してみましょう。
適切なタイミングで復習する
勉強した内容は、復習を繰り返すことで脳に定着します。
覚えた知識を効率よく維持するためには、適切なタイミングで復習しましょう。
- 1回目:勉強した当日
- 2回目:3日後
- 3回目:1週間後
- 4回目:2週間後
- 5回目:1ヶ月後
上記の復習タイミングは、記憶を効率よく思い出せる期間を表した「エビングハウスの忘却曲線」に則ったものです。

復習はつい忘れたりサボったりしがちなので、スケジュールアプリ等で復習のリマインダーを設定しましょう。
限られた時間だからこそ、無駄な反復を避け、記憶に残る学習を意識してください。
予備校やオンラインスクールに頼る
独学をしていて間に合う気がしないと感じたときは、予備校やオンラインスクールの力を借りるのも1つの手段です。
特に短期間で合格を目指す方にとっては、効率的なカリキュラムやプロのサポートといったサービスが大きな助けになります。
また、論文対策や面接対策など、独学では対応が難しい箇所も対策しやすいでしょう。
予算との相談にはなりますが、独学で時間を消耗するより、プロの力を借りて最短距離で合格を目指すという考え方も視野に入れてみてください。
弊社が運営する、公務員試験に特化したオンラインスクール「公務員バディ」では、最短3ヶ月で合格可能なカリキュラムが組まれています。
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論文対策・面接対策はどうすればいいのか

論文や面接は、公務員試験の中では特に重要視されるポイントで、ここを失敗してしまうと、いくら筆記試験で良い点が取れても不合格になります。
ただし、対策を始めるタイミングや内容をきちんと押さえておけば、焦る必要はありません。
筆記試験対策とのバランスに悩む方は、ぜひ参考にしてみてください。
論文対策はできれば3ヶ月前から開始したい
論文対策は多くの受験生が後回しにしがちですが、できれば試験開始から3ヶ月前には対策を始めましょう。
なぜなら、論文には文章力・構成力だけではなく、政策や社会問題に対する理解力も問われ、一朝一夕で身に付くものではないからです。
論文の書き方の「型」を覚えるのはもちろんのこと、日頃から時事問題や受験する行政が何に力を入れているのかをチェックしましょう。
また、1つの課題に対し何度も添削を受け、少しずつブラッシュアップしていくことで、他の課題の論文を書くときにも応用できるようになります。
上記すべてを行うためにも、筆記試験と並行して3ヶ月は対策の期間を取りたいところです。
面接対策は1次試験合格後から開始する
面接対策は、1次試験合格後から始めても十分間に合います。
むしろ筆記試験対策や論文試験対策と並行してしまうと、すべてが中途半端になり得点が伸びません。
1次試験合格後からでも間に合う理由は、以下のとおりです。
- 2次試験までは1ヶ月弱もの期間がある
- 面接で問われる質問内容にはある程度パターンがある
- 自己分析や志望動機は数日で整理できる
独学だと対策しづらい部分はありますが、最近ではオンラインで面接練習だけ受けられるサービス等もあるため、必ず一度は模擬面接をしておきましょう。
1ヶ月弱という短い期間でも、一点集中すれば結果は出せます。
まとめ
公務員試験に向けた勉強が思うように進まず、「もう間に合わないかもしれない」と感じている方でも、頑張り次第でいくらでも合格に到達できます。
合否を分けるのはスタートの時期ではなく、残された時間で何をするかです。
本記事で紹介してきた内容を踏まえ、以下のポイントを意識して取り組んでみてください。
- 出題数の多い科目に集中し、得点源をつくる
- 思い切って捨てる科目を決めることで、学習効率を最大化
- スキマ時間の活用・復習タイミングの徹底で記憶の定着率アップ
- 過去問→参考書→問題集の順に、正しい学習フローを守る
- 論文・面接は戦略的に対策し、短期集中で突破を狙う
高得点を狙うことや完璧を目指すことが重要なのではなく、合格ラインに乗ることが優先事項です。
今抱えている不安を行動に変えられれば、試験当日までに十分な実力を手に入れられます。
自分を信じて合格を掴みにいきましょう。
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