面接カードを書いていて、ふと「コンピテンシー型面接」という言葉を目にしたことはありませんか?
従来の面接対策と、いったい何が違うのでしょうか?
結論から言うと、コンピテンシー型面接とは、あなたの過去の行動から「同じ成果を再現できる人物か」を見抜く評価方式です。
エピソードの選び方、深掘り質問への対応、独自フレーム「STAR+P」での回答の組み立て方。
これらを押さえれば、対策の道筋ははっきり見えてきます。
評定票の読み方から具体的な回答の作り方まで、コム大の面接対策講座で蓄積した現場の知見をもとに解説します。
一類〜三類の受験者はもちろん、高校生・大学生・社会人・主婦まで、幅広い受験者を想定した内容です。
中條講師コンピテンシー型面接とは?従来型との違い
コンピテンシー型面接という言葉自体、初めて聞いたという受験者も多いはずです。
コンピテンシーとは「行動特性」を意味する言葉です。
コンピテンシー型面接とは、過去の行動から今後も同じ成果を再現できるかを見抜くための面接方式を指します。
コム大の面接対策講座では、面接の変化についてこう説明されています。
中條講師のコメント
「そもそも一昔前の面接は定番質問をひたすら暗記して、それを上手に話す発表会みたいな感じだった」
「今のコンピテンシー型は、過去の経験に対してなぜそう動いたのかを具体的に説明させる」
「再現性のある能力を見抜こうとする試験になってきている」
現場で積み重ねてきた時代観です。
従来型は「無難な回答を暗記して話す力」が問われていました。
一方でコンピテンシー型は「なぜそう考え、どう行動したか」という思考のプロセスそのものが評価対象です。
事前に用意した回答をそのまま話すだけでは、深掘りに対応しきれません。
コンピテンシー型面接は「暗記した回答の発表会」ではありません。
「行動の再現性を確かめる場」です。



面接評定票で何が採点されているのか
対策の的を絞るには、面接官が何を基準に採点しているかを知る必要があります。
中條講師は、この評定票(面接カード評価シート)についてこう指摘しています。
中條講師のコメント
「面接対策をやってる学生でも、試験官が持ってる評価シートを見たことがある人はほとんどいない」
「面接対策の講師でもそこを見たことがない人が非常に多い」
評定票で判定される6項目
評定票の様式は、自治体が公式に公開しているものではありません。
以下は、中條講師が現場で実際に見てきた範囲でのイメージです。
講師が見た評価シートには受験番号欄がありました。
面接官が受験者ごとに、次の6項目を3段階で判定していく形式だったといいます。
つまり面接官は、雑談の印象だけで判断しているわけではなさそうです。
こうした項目に沿って、あなたの発言を分類しながら聞いている可能性が高いということです。
評定票の項目名・段階数・配点は、自治体や年度によって異なります。
公式に一律公開されているものではありません。
ここで紹介した内容は、講師が現場で見てきた一例としてご覧ください。
志望先の最新の募集要項も、必ず確認してください。
二次試験の配点は圧倒的に重い
二次試験そのものの重みは、公式データでも裏付けられています。
兵庫県人事委員会が公表する令和8年度 職員採用試験案内(事務系職種・大卒程度・通常枠)を見てみましょう。
第1次試験の配点は、教養試験50点・専門試験50点・論文試験50点の合計150点です。
第2次試験の配点は、個別面接400点です。
適性検査は合否判定の要素で、配点には含まれません。
兵庫県人事委員会の公表資料によると、最終合格者は第2次試験の個別面接(400点)の結果のみで決定されます。
第1次試験の点数は、最終合格の判定には反映されません。
つまり一次試験を通過した時点で、点数はいったんリセットされるということです。
この最終合格の決め方は、自治体・年度によって異なります。
必ず、実際に受験する自治体の最新の募集要項で確認してください。
コム大の面接対策講座では、こうした二次試験重視の流れについて、現場の実感もこう共有されています。
中條講師のコメント
「面接の方が重要度が上がってきていて」
「昔ほど筆記さえできれば受かるという試験ではなくなってきている」
という見解です。
公式データが示す二次試験の重みは、現場の実感とも一致しています。



エピソードの選び方は学生と社会人・既卒で変わる
コンピテンシー型面接で評価されるのは、エピソードの華やかさではありません。
行動の具体性です。
この点は、中條講師が添削指導のために示した例が分かりやすく示しています。
NG例からOK例への添削
以下は、中條講師が添削指導のために作成した例示です。
実在の受講生本人の実データかどうかは資料からは確認できません。
数字そのものより「言い換えの考え方」として参考にしてください。
私はアルバイト先で様々な工夫をし、みんなを引っ張って売上貢献に一生懸命貢献しました。
非常に厳しい状況でしたが、コミュニケーションをたくさん取って課題を乗り越えました。
塾講師として、出席率が前年比20%落ち込んでいた課題に対し、2名の講師と共同して家庭連絡指導を自作しました。
結果、3ヶ月で出席率を15%改善しました。
「様々な工夫とか、たくさんみたいな言葉は絶対に使ったらダメ」と中條講師は指摘しています。
この添削例のポイントは、主観的な形容詞を、数字と具体的な行動に置き換える点にあります。
誰と(2名の講師と共同して)、何を(家庭連絡指導を自作して)、どれだけ(出席率を改善)。
この3つの要素が入って初めて、面接官はあなたの行動を再現性のある能力として評価しやすくなります。
学生/社会人・既卒それぞれの素材の選び方
この考え方は、学生のアルバイトや部活動のエピソードに限りません。
社会人・既卒(学習ブランクのある方を含む)の場合も同じです。
前職での業務改善や、担当していた業務の引き継ぎ状況など、数字や具体的な行動に置き換えられる場面は必ずあります。
ブランク期間そのものが、評価を下げるとは限りません。
コンピテンシー型面接は、行動そのものを評価する方式だからです。
「その期間に何を考え、どう次に活かそうとしたか」という行動として語れれば、評価の対象になり得ます。
属性によって使える素材は違っても、「主観的な形容詞を、数字と行動に置き換える」という原則は共通です。
「様々な工夫」「一生懸命」は禁句です。
誰と・何を・どれだけ、という数字と行動に置き換えましょう。



「なぜ」を繰り返す深掘り質問への対応法
コンピテンシー型面接の本番で受験者を苦しめるのが、深掘り質問です。
「なぜそう思ったのですか」「なぜその行動を選んだのですか」と繰り返されます。
事前に用意した回答をそのまま話すだけでは、2回目、3回目の「なぜ」で言葉に詰まってしまいます。
結論ファーストが大事な理由
中條講師は、自身が1日で最大8人の面接練習を担当した経験を振り返っています。
中條講師のコメント
「1時間で8人やった時なんて、後半はもう訳が分からなくなってくる」
「面接官も基本的に全部を丁寧には見きれない」
「だから面接カードは1行目だけで判断がつくことが100%大事」
と話します。
この実地経験から導かれるのが、結論ファースト・演繹的な文章で面接カードを書くべきという指導方針です。
模擬問答で「なぜ」への耐性をつくる
この考え方は、深掘り質問への対応にもそのまま応用できます。
最初の回答で結論(何をしたか)を短く述べます。
深掘りされるたびに、次の3つの視点を順番に答えていきましょう。
- なぜそう考えたか
- 他にどんな選択肢があったか
- 結果をどう次に活かしたか
一段ずつ、具体的な階層に降りていきましょう。
事前に、自分のエピソードに対して「なぜ」を3回重ねた模擬問答を作っておきましょう。
本番で急に階層を深掘りされても、対応しやすくなります。
「なぜ」を3回重ねても崩れない回答は、事前に自分自身へ「なぜ」を3回問いかけておくことで作れます。



NG回答をOKに変える独自フレーム「STAR+P」
エピソードの中身が固まったら、次はそれを論理的な回答の型に組み立てる段階です。
中條講師は、独自フレームワーク「STAR+P(スタープラスピー)」を使った指導を行っています。
「エピソードをロジカルに伝えて、最後に行政への応用可能性をアピールする骨子です」とのことです。
STAR+Pの5要素
STAR+Pは、一般的なSTAR法(S状況・T課題・A行動・R結果)に、中條講師独自の「P」を加えた5要素です。
P(公務員への応用)が、講師オリジナルの部分にあたります。
先ほどの塾講師の添削例を当てはめると、次のように整理できます。
(講師が指導用に示した例示であり、実データではない可能性がある点は前述の通りです)
このようにP(教訓と応用)まで言語化して初めて、STAR+Pの型が完成します。
あえてフックを残すテクニック
面接カードのような限られた文字数の中では、あえて核心をぼかす技術も有効です。
中條講師はこう紹介しています。
中條講師のコメント
「上手い子は面接カードの中で、あえてフックを残すことができている」
「限られた文字枠の中で全部説明しきらず、面接官が突っ込みたくなるキーワードをデザインする」
「そうすることで想定していた質問へ誘導できる」
と指摘します。
すべてを書き切らず、一番聞いてほしいポイントをあえてぼかします。
そうすることで、深掘り質問そのものを自分の想定内に引き込むという発想です。
STAR+Pは、一般的なSTAR法に「P(公務員への応用)」を加えた中條講師独自のフレームです。
行政の仕事にどう活かせるかまで言語化して初めて、面接官への説得力が出ます。



独学の面接対策で陥りがちな落とし穴
ここまでの型を知っていても、一人で対策を進めるとぶつかる壁があります。
独学が陥りがちな落とし穴
コム大の面接対策講座では、個人対策で起こりやすい落とし穴として、次のような点が挙げられています。
- 主観的に「答えたつもり」になっている罠。第三者の目線が入らないと、自分では気づけないことが面接では非常に多い
- 「あなたを動物に例えると」のような、予期しない突発的な質問への対応が一様に弱い
- 自分では気づかない論理的な矛盾がある
- 話すときの癖(無意識にうなずきながら話す、など)は誰にでも一つはあるが、自分では気づきにくい
- 実際に声に出して話せたことで安心してしまい、「できた気」で終わってしまう
これらに共通するのは、「自分では気づけない」という点です。
だからこそ、第三者による練習と客観的なフィードバックが欠かせません。
練習機会不足という現実
しかし、その練習機会の確保自体が独学の壁になりがちです。
コム大の講座では、こうした声が受講生から寄せられていると紹介されています。
中條講師のコメント
「独学でやっている学生や、予備校に通っていても予約がなかなか取れない」
「2週間に1回、3週間に1回しか練習できない」
「結局、本番までに2回しか面接練習ができなかった」
という声もあるといいます。
受講生から伝え聞いた話として紹介されたもので、公式な統計ではありません。
練習回数が足りなければ、深掘り質問への対応力もSTAR+Pの型も、頭で分かっていても本番で崩れやすくなります。



まとめ
コンピテンシー型面接は、暗記した無難な回答を披露する場ではありません。
あなたの行動の再現性を見抜く場です。
評定票で見られやすい観点を意識しましょう。
学生・社会人・既卒それぞれの立場に合ったエピソードを、数字と具体的な行動で語れる形に整えましょう。
「なぜ」の深掘りに耐える結論ファーストの回答を、STAR+Pの型で組み立てていきましょう。
ここまでが、今回お伝えした準備の道筋です。
とはいえ、自分では気づけない癖や論理の穴を、一人で見つけるのは簡単ではありません。
今なら公式LINEに登録することで、毎週定期開催している無料のセミナーに参加できます。
過去には、面接試験や小論文の書き方などを直接リアルタイムで詳しく解説しています。
一人で悩まず、まずは話を聞きに来ませんか?
公式LINEに登録すると、毎週開催の無料セミナーに参加できます。
面接試験や小論文対策をリアルタイムで詳しく解説しています。
公式LINEに登録して無料セミナーに参加する ▶登録は無料です











コメント