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【公務員試験の面接】評価基準を知れば対策できる!プラスの加点項目やA評価を取る方法を解説

公務員試験の面接を受ける際には、評価基準を知っておくことが大切です。面接官が何に基づいて評価しているかがわかれば、面接対策の効果を大幅に向上させられます。

また、公務員試験の面接の特徴を基に、A評価を取るためのポイントも理解した上で実践しましょう。

今回は、公務員試験の面接の評価基準や配点、A評価を取る方法などを解説します。この記事を参考にすることで、公務員試験の面接で有効な対策ができ、合格率を大幅に向上させられるでしょう。

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目次

公務員試験の面接概要

公務員試験の面接では、以下3種類のどれかの面接形式が採用されています。

公務員試験の面接形式
  • 個人面接
  • 集団面接
  • 集団討論

同じ面接でも形式によって、面接で重要視されているポイントや注意すべき点が異なります。評価基準を知る前に、各面接の特徴について理解しておきましょう。

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受験先によっては「個人面接」と「集団面接」など、複数回面接を行うこともあります!

個人面接

個人面接は、公務員試験で最も一般的な面接形式であり、受験者1人に対して2〜3人の面接官が対応するのが特徴です。面接時間は15〜30分程度が一般的で、志望動機や自己PR・将来のビジョンなどの質問から、受験者の人柄を評価しています。

また、受験先によっては個人面接が2回行われることもあります。

引用:神奈川県職員採用試験 受験案内
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個人面接は、ほとんどの受験先で取り入れられているため、必ず対策しておきましょう!

集団面接

集団面接は、複数の受験者(3〜6人程度)を同時に面接官が評価する形式です。同じ質問が順番に回ってくるケースや質問に対して挙手制で回答するケースなどがあります。

集団面接では、受験者に関する部分だけでなく協調性や場の空気を読む力なども評価されているのが特徴です。同じ質問に回答する場面もあるため、他の受験者と似たような回答にならないように、自分にしかない具体的なエピソードを用意しておくことをおすすめします。

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他の受験者の発言中の態度も評価されるため、試験中は気を抜かないように注意しましょう!

集団討論

集団討論は、与えられたテーマについて複数の受験者(5〜8人程度)で議論し、課題に対する意見をまとめる面接形式です。面接時間は20〜40分程度で、発言内容だけでなく議論への貢献度や協調性などを重視して評価しています。

また、最初に司会やタイムキーパー、書記など役割を決めるため、できる限り何かの役割を担うのがおすすめです。自分の魅力をアピールできそうな役割を事前に考え、対策しておきましょう。

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全く発言しないと不合格になる可能性が高いため、協調性を意識しつつ適度に発言することが大切です!

公務員の面接試験の配点

公務員の面接試験対策に力を入れるためには、面接試験が全体でどの程度の配点が割り振られているかを理解しておくことが大切です。同じ国家公務員でも受験先によって配点が異なり、面接試験の重要度にも差があることを理解しておきましょう。

国家及び一部地域の地方公務員試験における配点は、以下の表を参考にしてください。

スクロールできます
基礎能力試験課題対応能力・専門試験(多肢選択式)専門試験(記述式)一般教養・政策論文試験人物試験全体における面接の配点
国家一般職
(大卒程度)
4/91/92/92/9約22.2%
国家総合職
(大卒程度)
2/153/155/152/153/15約20%
千葉県職員
(上級・一般行政A)
100点100点100点400点約57.1%
埼玉県職員
(上級・一般行政)
100点100点100点300点約50%
神奈川県職員
(Ⅰ類試験)
100点100点50点300点約54.5%
参考:一般職試験大卒程度「教養区分」の創設について
参考:2025年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法
参考:令和7年度千葉県職員採用上級試験
参考:令和7年度埼玉県職員採用上級試験 受験案内
参考:神奈川県職員採用試験 受験案内

国家公務員試験では、全体における面接試験の配点が約20%となっているのに対し、地方公務員では約50%程度となっています。つまり、国家公務員試験より地方公務員試験の方が面接に重きを置いていることがわかります。

ただ、面接試験の配点が少ないからと言って「疎かにして良い」というわけではありません。受験先によっては足切りもあるため、各試験でバランス良く得点を取ることも重要です。

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公務員の面接試験における足切りについては、後半部分で詳しく解説しています!

公務員試験と民間企業の面接の違い

公務員試験と民間企業の面接の違いとして大きいのが「面接の目的」です。民間企業では、高スキルかつ経験豊富な人材を採用したいと考えているため、受験者を「加点方式」で評価します。

一方、公務員試験では受験者に公務員としての適性があるかや協調性、責任感などを評価しています。そのため、評価方法が「減点方式」となり、重点的に対策すべき部分が異なるのが特徴です。

公務員は、一般的な会社員と比較しても厳しい目で見られがちな職業です。不祥事を起こせば、公務員全体の信頼低下に繋がることから、減点方式での評価が用いられています。

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公務員試験の面接対策では、いかにマイナスとなる部分を減らせるかが重要ということです!

公務員の面接試験で使われる「面接評価シート」とは?

公務員試験の面接では、面接官が受験者を客観的かつ公平に評価するために、「面接評価シート」と呼ばれる専用の評価表が使用されるのが一般的です。面接評価シートは、人事院や各自治体が定めた評価基準に沿って作成されており、受験者の発言内容や態度を定量的に評価しています。

また、面接評価シートは基本的に公表されていません。そのため、過去のデータや合格した方の特徴などから推察する必要があります。

ただ、一部地域では面接でどんな点を評価しているかを公表している自治体もあります。

引用:面接試験の評価視点 – 広島県

受験先によって評価基準は異なりますが、同じ公務員であることから他の自治体でも同じような評価基準で評価している可能性が高いと言えるでしょう。

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次の章では、面接評価シートの詳細について解説します!

公務員の面接試験での評価基準

効果的な面接対策をするためには、面接での評価基準を理解しておくことが大切です。公務員の面接試験での評価基準で覚えておくべき項目は、以下の6つです。

公務員の面接試験での評価基準
  • 積極性(意欲・行動力)
  • 社会性(他者理解・関係構築力)
  • 信頼感(責任感・達成感)
  • 経験学習力(課題の認識・経験の適用)
  • 自己統制力(情緒安定性・統制力)
  • コミュニケーション力(表現力・説得力)

また、以上6項目に加え「プラス評定項目」と「自由記入欄」も存在します。この2項目を加えた8項目についてどんな点が評価されているのかを理解することで、面接対策を効率的に進められるでしょう。

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各評価基準でどんな点が評価ポイントになるかや注意点などを細かく抑えておきましょう!

積極性(意欲・行動力)

公務員試験の面接で積極性(意欲・行動力)が評価される理由は、自ら考えて行動する力が公務員に不可欠だからです。例えば、住民対応や災害時の緊急対応、新しい施策の提案など、状況に応じて柔軟な行動を求められる場面が多くあります。

そのため、「自分で課題を見つけ、解決に向けて動ける人材かどうか」を見極めるために積極性に関する評価項目が設けられています。

評価ポイント
  • 自らの考えを積極的に伝えようとしているか
  • 考え方が前向きで向上心があるか
  • 目標を高く設定し、率先してことに当たろうとしているか
  • 困難な事にもチャレンジしようとする姿勢が見られるか

また、積極性を評価するための質問としては、以下のような内容が挙げられます。

積極性を評価するための質問
  • これまでに自分から行動を起こした経験を教えてください
  • 困難な状況に直面した時、どのように対応しましたか?
  • アルバイトや学校で改善提案をした経験はありますか?
  • 新しいことに挑戦した経験とその結果を教えてください

積極性をアピールする際には、自己中心的な印象を与えないことが大切です。積極的だが自己中心的な行動だと判断されるとマイナスな印象を与えるため注意しましょう。

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周りと協力したことも伝えられると、積極性と同時に協調性のアピールにも繋がります!

社会性(他者理解・関係構築力)

公務員試験の面接で社会性(他者理解・関係構築力)が評価される理由は、人と関わる機会が非常に多い仕事だからです。住民対応や仲間との協力が必要な仕事などでは、他人を理解した上で適切なコミュニケーションが必要となります。

そのため、「相手の立場を理解し、円滑な人間関係を築けるかどうか」を見極めるために社会性に関する評価項目が設けられています。

評価ポイント
  • 相手の考えや感情に理解を示しているか
  • 異なる価値観にも理解を示しているか
  • 組織や集団のメンバーと信頼関係が築けるか
  • 組織の目的達成と活性化に貢献しているか

また、社会性を評価するための質問としては、以下のような内容が挙げられます。

社会性を評価するための質問
  • チームで協力して課題を解決した経験を教えてください
  • 意見が対立したとき、どのように解決しましたか?
  • 初対面の人と関係を築くために心掛けていることはありますか?
  • 価値観が異なる人と接した経験を教えてください

社会性をアピールする際には、受け身な印象を与えるような発言は控えましょう。重要なのは、他人を尊重しつつも自ら行動し、協力して成果を出した経験を示すことです。

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公務員として働くようになれば、年齢や経験、価値観が違う方と関わる機会は非常に多くなるため、今後の内容にも繋がるエピソードがあると好印象です!

信頼感(責任感・達成感)

公務員試験の面接で信頼感(責任感・達成感)が評価される理由は、住民からの信頼が基盤となる職業だからです。住民対応やチーム業務などでは、信頼がなければ成立しないこともあります。

そのため、「与えられた仕事を最後までやり遂げられる人物か」「周囲から信頼される言動・行動ができるか」を見極めるために信頼感に関する評価項目が設けられています。

評価ポイント
  • 相手や課題を選ばずに誠実に対応しようとしているか
  • 公務に対する気構え、使命感はあるか
  • 自らの行動、決定に責任を持とうとしているか
  • 困難な課題にも最後まで取り組んで結果を出しているか

また、信頼感を評価するための質問としては、以下のような内容が挙げられます。

信頼感を評価するための質問
  • 責任を持って最後までやり遂げた経験を教えてください
  • ミスをした経験とどのように対応したかを教えてください
  • 周囲から信頼されるために意識していることはありますか?
  • アルバイトや学校で任された仕事・役割で工夫したことはありますか?

信頼感をアピールする際には、自分が任された役割や課題をどのようにやり遂げたのかを具体的に話すのがおすすめです。

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失敗した経験などがあれば、失敗を活かして解決した出来事やその後にどう活かしたかも伝えられるとベストです!

経験学習力(課題の認識・経験の適用)

公務員試験の面接で経験学習力(課題の認識・経験の適用)が評価される理由は、住民対応やチーム業務の中で、過去の経験をもとに適切な判断を下す能力が求められるからです。公務員には、失敗を避ける能力よりも失敗からどのように次に活かすかが求められます。

「過去の経験を次に活かせる人材か」を見極めるために、経験学習力に関する評価項目が設けられています。

評価ポイント
  • 自己の経験から学んだものを現在に適用しているか
  • 自己や組織の状況と課題を的確に認識しているか
  • 優先度や重要度を明確にして目標や活動計画を立てているか
  • 他者から学んだものを自己の行動や経験に適用しているか

また、経験学習力を評価するための質問としては、以下のような内容が挙げられます。

経験学習力を評価するための質問
  • 過去の失敗から学んだことを教えてください
  • 学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください
  • 以前の活動で得た学びを、どのように次に活かしましたか?
  • 反省点を踏まえて改善策を実行した経験を教えてください

経験学習力をアピールする際には、成長の過程を伝えることが大切です。ただ「反省した」だけだと説得力に欠けてしまうため、具体的な行動のプロセスを伝えましょう。

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原因の分析から改善、実行、成果という流れで説明すると伝わりやすいです!

自己統制力(情緒安定性・統制力)

公務員試験の面接で自己統制力(情緒安定性・統制力)が評価される理由は、ストレスが溜まりやすい仕事だからです。住民からのクレームや職場の人間関係、人事異動などストレスが溜まる環境は多いです。

そのため、「自分で自分の感情を安定させられる能力があるか」を見極めるために自己統制力に関する評価項目が設けられています。

評価ポイント
  • 落ち着いており、安定感があるか
  • ストレスに前向きに対応しているか
  • 環境や状況の変化に柔軟に対応できているか
  • 自己を客観視し、場に応じて統制することができるか

また、自己統制力を評価するための質問としては、以下のような内容が挙げられます。

自己統制力を評価するための質問
  • 緊張する場面ではどのように自分を落ち着かせていますか?
  • ストレスが溜まった時の対処法を教えてください
  • トラブルやクレーム対応の経験を教えてください
  • プレッシャーのある状況で冷静に対処した経験はありますか?

自己統制力をアピールする際には、ストレスや緊張をどう乗り越えたのかを具体的に示すことが大切です。また、感情を表現しないことを強調すると「人と関わる上で問題あり」と評価される恐れがあるため、適度に感情を表現することを心掛けましょう。

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適度に感情を表現しつつ、必要な場面で感情をコントロールできることをアピールするのがおすすめです!

コミュニケーション力(表現力・説得力)

公務員試験の面接でコミュニケーション力(表現力・説得力)が評価される理由は、多様な立場の人とのやり取りが非常に多い職種だからです。面接官は会話内容だけでなく、言葉遣いや表現方法なども評価しています。

そのため、同じ回答をしても伝え方によって面接官の受け取る印象が大きく異なることを理解しておきましょう。

評価ポイント
  • 相手の話の趣旨を理解し、的確に対応しているか
  • 話の内容に一貫性があり、論理的か
  • 話し方に熱意、説得力があるか
  • 話がわかりやすく、説明に工夫、根拠があるか

また、コミュニケーション力を評価するための質問としては、以下のような内容が挙げられます。

コミュニケーション力を評価するための質問
  • 初対面の人と話すときに意識していることは何ですか?
  • 話をわかりやすく伝えるために工夫していることはありますか?
  • 意見が対立した相手を説得した経験はありますか?
  • 住民や利用者からクレームを受けた場合、どのように対応しますか?

コミュニケーション力をアピールする際には、簡潔でわかりやすいことを意識しましょう。PREP法を用いて話すことで面接官に伝わりやすいだけでなく、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。

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PREP法とは、「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体例)」→「Point(結論)」の順で話す方法です!

プラス評定項目

ここまで紹介した6項目に加え、以下の点があればさらに加点されます。

プラス評定項目
  • 問題発見能力
  • 企画力
  • 決断力
  • 危機への対応力
  • リーダーシップ
  • バランス感覚、視野の広さ
  • 創造性、独創性
  • 高い倫理性、社会的貢献への強い自覚

以上の内容は、各エピソードと織り交ぜてアピールするのがおすすめです。全てをアピールするのは難しいため、自分の魅力を伝えやすい項目を中心に伝えましょう。

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あくまでプラス評定項目のため、最初の6つがメインであることを忘れないことが大切です!

自由記入欄

自由記入欄とは、面接全体を通して面接官が受験者に関する情報を記載する欄です。自由記入欄に書かれやすい内容としては、以下のようなものが挙げられます。

自由記入欄に書かれやすい内容
  • 受験者を採用すべきかどうかに関わる内容
  • 評価基準だけでは測れない魅力
  • 態度や表情、雰囲気など数字以外の部分
  • 併願先状況
  • 職歴や障害、持病など

自由記入欄は、複数の面接官による最終的な総合評価の根拠として活用されることが多く、評価が分かれた時の判断材料になります。態度や表情などの非言語的要素も記載されるため、姿勢や目線、表情、マナーにも注意することが大切です。

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自由記入欄は、最終的な判断をする際に非常に重要なんです!

公務員試験の面接官は何を見て評価している?

公務員試験の面接では、以下の内容をもとに受験者を評価しています。

公務員試験の面接官は評価する際に見ているポイント
  • 身だしなみやマナー
  • 面接カード
  • 質問に対する回答

面接官がどこを見て受験者を評価しているのかがわかれば、対策も立てやすくなります。また、面接官は受験者の一部を見て評価しているわけではなく、行動や発言から総合的に評価している点に注意が必要です。

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1つだけ対策すれば良いのではなく、全体をバランス良く対策する必要があります!

身だしなみやマナー

公務員試験の面接官は、受験者の身だしなみやマナーを見て評価しています。面接において面接官に対する第一印象は非常に重要であり、身だしなみやマナーが悪ければ不合格になる可能性が高いです。

身だしなみでは、男女関係なく「清潔感のある身だしなみ」になっているかどうかが重要視されます。また、面接室への入退室、本番中、試験中以外などで細かくマナーがチェックされていることを理解し、無意識できるようになるまで対策しておくのがおすすめです。

身だしなみやマナーは、面接の得意不得意に関係なく、知っていれば対策できる部分がほとんどです。無駄なマイナス評価を避けるためにも、最低限の身だしなみやマナーなどは必ず確認しておきましょう。

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公務員の面接試験における身だしなみやマナーについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください!

面接カード

公務員試験の面接官は、受験者が提出した面接カードも評価の参考にしています。面接カードとは、一次試験に合格した受験者が自分の情報を事前に記入するカードであり、面接カードをもとに面接が進められます。

面接カードに記入する内容は、以下の通りです。

面接カードに記入する内容
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 学歴と職歴
  • 長所と短所
  • 今までに力を入れてきたこと
  • 併願状況
  • 最近関心を持っていること
  • 採用されたらやってみたいこと

面接カードは、面接官が受験者の情報を網羅的に理解するために必要となる書類です。面接カードの書き方次第で、受験者への理解度が変わり、面接のスムーズさにも影響します。

面接が始まる前から、他の受験者よりリードするためにも、面接カードは丁寧かつ簡潔にわかりやすく記載しましょう。

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国家公務員試験の場合、面接カードのダウンロード期限が定められているため、必ず期限内にダウンロードすることを心掛けてください!

面接カードの書き方やポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

質問に対する回答

公務員試験の面接官は、質問に対する回答からも受験者を評価しています。回答内容だけでなく、テンポや間など、発言全てが評価対象になっていると考えておきましょう。

回答で好印象を与えるためには、事前に聞かれる可能性のある質問を抜粋し、あらかじめ回答を用意しておくのがおすすめです。公務員試験の面接で聞かれやすい質問としては、以下のようなものが挙げられます。

公務員試験の面接で聞かれやすい質問
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 公務員を選んだ理由
  • 今までで達成感を感じたこと
  • 採用されたら取り組みたいこと
  • 併願状況

また、回答を用意する際には「PREP法」を用いましょう。PREP法とは「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体例)」→「Point(結論)」の順で伝える方法のことです。

PREP法で伝えることで話の要点がわかりやすくなり、面接官に好印象を与えられるでしょう。

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以下の記事では、公務員試験の面接で聞かれやすい質問と回答例などを紹介しています!

公務員試験の面接に受かる人の特徴

公務員試験の面接に受かる人には特徴があり、特徴を抑えた対策ができているかどうかで合格率も異なります。公務員試験の面接に受かる人の特徴は、以下の通りです。

公務員試験の面接に受かる人の特徴
  • 志望動機が明確で一貫している
  • 自己分析がしっかりできている
  • 公務員に相応しいマナーや言葉遣いをしている
  • 身だしなみが整っていて清潔感がある
  • 受験先についての下調べができている
  • コミュニケーション力が高くPREP法で話している
  • 実体験に基づいた根拠のある説明ができている
  • 真面目で誠実性がある
  • ストレス耐性があり精神的に落ち着いている
  • 公務員としての目標が明確で将来性がある

面接に受かる人は、受け答えだけができているわけではありません。見た目の第一印象や受験先への理解度、性格など公務員として相応しいと感じさせる要素が多いです。面接対策を行う際には、以上の点も意識した上で第三者に評価してもらうことをおすすめします。

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受かる人に特徴がある一方で、落ちる人にも特徴があるんです!

公務員試験の面接に受かる人・落ちる人の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

公務員の面接試験における足切りはどこから?

公務員の面接試験では、足切りとなる評価も存在します。足切りとは、事前に設定した基準に満たなかった受験者を不合格にするということです。足切り基準に満たない場合、他の試験成績がどれだけ高くても不合格になるため注意しましょう。

2025年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法によると、面接試験の足切りについて以下のように明記されています。

基準点(人物試験においては、Dの評価)に達しない試験種目が一つでもある受験者は、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。

引用:2025年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法

つまり、面接試験に合格するためには最低でもD評価が必要ということです。ただ、他の試験でよっぽどの自信がない限りは、B~C評価が最低ラインと考え、可能な限りA評価を取れるように対策しておくことが大切です。

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面接が苦手だからと言って、得意分野だけを伸ばそうとすると面接試験で足切りになる恐れがあります!

公務員の面接試験でA評価を取る方法

公務員の面接試験でA評価を取る方法としては、以下の5つが挙げられます。

公務員の面接試験でA評価を取る方法
  • 質問に対する回答に一貫性を持たせる
  • 公務員としての適性を示す
  • 各評価基準に対して使えるエピソードを用意しておく
  • 一発アウトになる行動は避ける
  • 面接官経験のある講師のもとで対策する

以上5つを意識して対策できれば、減点対象となる部分を補いつつ、他の受験者とも差別化しやすくなります。それぞれの対策法に対するポイントも解説するので、参考にしてみてください。

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面接対策では、知っているかどうかで他の受験者との差が開きます!

質問に対する回答に一貫性を持たせる

公務員の面接試験でA評価を取るためには、問に対する回答に一貫性を持たせることが大切です。一貫性の無い回答をすると、どんな考えや軸を持っているのかを面接官に上手く伝えることができません。

例えば、志望動機で「福祉に関わる仕事がしたい」と伝えているのに、公務員としての将来像の質問で「税務関係の職場で働きたい」と伝えると、何がしたいのかがわからなくなります。

また、面接カードとの整合性を意識することも重要です。公務員試験の面接では、事前に提出した面接カードをもとに面接が進められます。そのため、面接カードに記載した内容は覚えておき、回答との矛盾が無いように対策しておきましょう。

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一貫性の無い回答ばかりだと、信頼性に欠ける人材としてマイナス評価を受ける可能性が高いです!

公務員としての適性を示す

公務員の面接試験でA評価を取るためには、公務員としての適性を示すことが大切です。面接官は、知識やスキル以上に「公務員として相応しい人物かどうか」を重視しています。

例えば、公務員の立場では不適切と受け取られかねない行動を伝えてしまうと、「適性に欠ける」と判断される恐れがあります。

用意した回答に不安がある場合は、第三者に回答内容を確認してもらいましょう。複数の視点でチェックすることで「公務員として相応しい内容かどうか」を客観的に判断でき、安心して面接に臨めます。

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エピソードで公務員適性を疑われることもあるため、細かい部分まで確認しておくことが大切です!

各評価基準に対して使えるエピソードを用意しておく

公務員の面接試験でA評価を取るためには、各評価基準に対して使えるエピソードを用意しておくことが大切です。前半で述べた通り、面接官はあらかじめ定められた評価基準に沿って評価しています。

そのため、評価基準に付随する質問がされる可能性が高く、それに対する具体的なエピソードがあれば納得させやすくなります。

例えば、社会性やコミュニケーション力を評価するためには「周りの人と協力して何かを達成したエピソードを教えてください」のように質問される可能性が高いです。

重要なのは、評価基準ごとに具体的なエピソードを複数準備しておくことです。あらかじめエピソードを準備しておくことで、安定して高い評価を得られるでしょう。

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各評価基準に沿って、どのような質問が来るのかをまとめておくのがおすすめです!

一発アウトになる行動は避ける

公務員の面接試験でA評価を取るためには、一発アウトになる行動は避けることも大切です。面接対策を十分にしていても、一発アウトになる行動をするとA評価を貰うどころか不合格になる恐れもあります。

公務員試験の面接で一発アウトになる行動としては、以下のようなものが挙げられます。

公務員試験の面接で一発アウトになる行動
  • 遅刻や無断欠席
  • 挨拶をしない
  • 座り方が横柄
  • 視線を合わせず挙動不審
  • 沈黙が長すぎる
  • 回答内容で嘘をつく
  • 受験先について調べていない
  • 自分のことを理解していない
  • 面接カードとの矛盾がある

公務員試験の面接では、減点方式で考えられるパターンが多いです。そのため、一発アウトになる行動だけでなく、マイナスをいかに減らすかを考えた上で対策しておくのがおすすめです。

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一発アウトになる行動を減らすためにも、模擬面接を通して様々な角度から改善しておきましょう!

面接官経験のある講師のもとで対策する

公務員の面接試験でA評価を取るためには、面接官経験のある講師のもとで対策することが大切です。面接官経験のある講師は、実際の面接でどんな視点で受験者を評価しているのかを熟知しています。

そのため、独学では気付けないポイントを的確に指摘してもらえ、面接力向上に繋がりやすいです。例えば、回答内容が評価基準に沿っているか、志望動機に一貫性があるか、態度や表情が面接官にどう映るかなど、評価者目線で具体的なアドバイスを受けられるでしょう。

さらに、講師によっては自治体ごとの傾向や最新の質問事例を把握している可能性も高いです。予備校やオンライン講座を活用すれば、過去の質問データや評価基準に沿った練習ができるため、A評価を狙いやすくなるでしょう。

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どんな試験での面接官経験があるかを事前に調べた上で、最適な講師のもとで対策するのがおすすめです!

公務員試験の面接基準に関するよくある質問

公務員試験の面接基準に関するよくある質問を以下にまとめたので、参考にしてください。

受験先によって評価基準は異なる?

受験先によって異なります。国家公務員試験では人事院が定める基準に沿って評価されますが、地方公務員試験では各自治体が独自の評価基準を設定している場合があります。ただし、共通して「公務員としての適性」「コミュニケーション力」「協調性」などは重視されているのが特徴です。

面接でD評価以下だと確実に不合格?

面接でD評価を取ると、不合格になる可能性が高いです。D評価以下は「人物試験不合格」と評価されます。ただし、他の試験結果と総合して評価を行う自治体もあるため、可能ならば事前に受験先の評価基準を調べておきましょう。

面接官の評価内容は後日知ることができる?

原則として、面接の評価内容は非公開です。ただ、一部の自治体では情報開示請求によって評価シートの一部を閲覧できる場合もあります。

まとめ

公務員試験の面接で合格率を高めるためには、評価基準を理解した上で対策することが大切です。効率的な面接対策ができれば、他の受験者とも差を付けやすくなるでしょう。

公務員の面接試験での評価基準について、覚えておくべきポイントを以下にまとめました。

本記事で覚えておきたいこと
  • 面接は「個人面接」「集団面接」「集団討論」の3つがある
  • 面接の配点は国家公務員で約20%、地方公務員で約50%程度
  • 公務員試験の面接は「減点方式」で評価される
  • 面接基準はほとんどの自治体で公表されていない
  • 面接の評価基準は6項目+2項目
  • 面接には足切りが存在する

また、公務員試験の面接合格率を高めたい方は「公務員バディがおすすめです。公務員バディは、公務員試験合格を目指すオンラインスクールであり、面接対策も豊富に行えます。まずは、LINE公式アカウントで受け取れる試験対策の無料ガイドブックを活用してみましょう。

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