公務員試験の面接に不安を抱えている方は、足切りについて理解した上で対策しないと、不合格になる可能性が高まります。
足切りとは、一定の評価基準を下回った受験者を、その時点で不合格とする制度のことです。
足切り対象とならないためには、どんな人が足切りになり、回避する方法は何なのかを理解しておく必要があります。
今回は、公務員試験の面接における足切り基準や足切りを回避する方法を解説します。
この記事を参考にすることで、足切り基準を上回るだけでなく、合格基準にも達することができるでしょう。
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公務員試験の面接で足切りがある理由


公務員試験の面接で足切りがある理由は、人物評価を重視しているからです。
これは「不適切な態度や発言をする人を採用しない」ための仕組みであり、行政組織としての信頼性を守る目的があります。
公務員は、市民の方からの信頼が第一であり、信頼に欠ける人材は公務員として相応しくありません。
その信頼に欠けるかどうかを独自の採点基準で判断し、公務員として相応しくないとされる受験者を足切り対象としているのです。
つまり、足切りは単なる減点ではなく、公務員としての最低限の適性を確認するための制度と言えます。



全員を細かく評価するのは時間も人も足りないため、試験全体の効率を高める目的もあるんです!
公務員試験の面接で足切りになりやすい人の特徴


公務員試験の面接で足切りになりやすい人の特徴としては、以下の3つが挙げられます。
- 公務員適性がないと判断されている
 - 面接カードと発言内容に一貫性がない
 - 受験先が第一志望ではないことが伝わっている
 
足切りの対象にならないようにするためには、どんな人が足切りになりやすいのかを理解しておくことが大切です。
以上3つに当てはまらないように対策しておけば、足切り対象とはなりづらくなり、合格にも近づけるでしょう。



基本的なことではありますが、意外に理解できている人が少ない部分でもあるため必ず確認しておいてください!
公務員適性がないと判断されている
公務員試験の面接で足切りになりやすい人の特徴として、公務員適性がないと判断されていることが挙げられます。
公務員適性があるかどうかを判断する際の項目は、以下の通りです。
- 誠実性
 - 協調性
 - 責任感
 - 公共性
 - コミュニケーション能力
 
以上の項目に対して不適切だと捉えられる発言・態度があると減点される可能性が高いです。
例えば、嘘を付いて自分を大きく見せる発言や面接官と上手く会話できないなどといった行動に注意してください。
公務員はチームで働き、住民の信頼を得ながら仕事を進める仕事です。
そのため、誠実に人と向き合って責任を持って仕事できる人材だと示すことが、足切りを回避することに繋がります。



公務員の仕事を理解した上で、どんな人物が必要とされるかを考えることが大切です!
面接カードと発言内容に一貫性がない
公務員試験の面接で足切りになりやすい人の特徴として、面接カードと発言内容に一貫性がないことが挙げられます。
面接官は、受験者が作成した面接カードをもとに面接を進めているため、一貫性がないと発言に説得力を持たせられません。
特に、志望動機や自己PRの内容は全体の基礎となる部分のため、矛盾がないように対策しておくことが大切です。
また、面接カードと発言内容に一貫性を持たせるために、面接カードの内容をメモ又はコピーしておいてください。
模擬面接でも、メモ又はコピーを面接官役に渡して面接してもらうことで、一貫性を持たせつつ本番に近い形で面接対策できます。



公務員試験の面接カードに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください!


受験先が第一志望ではないことが伝わっている
公務員試験の面接で足切りになりやすい人の特徴として、受験先が第一志望ではないことが伝わっていることが挙げられます。
なぜなら、面接官は「採用後も長く勤務してくれるか」や「組織に貢献する意思があるか」を重視しており、志望度の低い受験者を採用したがらないからです。
例えば、他の受験先が第一志望だと伝えたり、「とりあえず受けてみた」という印象を与える発言をしたりするのは避けてください。
また、志望動機が抽象的で、受験先でなければならない理由がない場合も悪印象を与える恐れがあります。
面接では、受験先を第一志望と考えていることを伝えた上で、受験先でなければいけない理由を具体的に伝えることが大切です。



具体的であればあるほど志望度の高さをアピールでき、足切りを防げます!
公務員試験の面接での足切り基準


公務員試験の面接での足切り基準は、人事院の公式サイトで公開されています。
| 基準点(人物試験においては、Dの評価)に達しない試験種目が一つでもある受験者は、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。 | 
|---|
面接評価はA~E段階の5つで評価されると考えられており、E評価(受験先によってはD評価も含まれる)を取った時点で「足切り=不合格」となるため注意が必要です。
ただ、各評価段階の点数は受験先によって異なるため、以下表を確認しておいてください。
| 総合判定段階 | A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 標準点 | 国家一般職 (大卒程度)  | 190 | 148 | 102 | 55 | – | 
| 国家総合職 (大卒程度)  | 170 | 133 | 96 | 58 | – | |
| 国家一般職 (高卒程度)  | 187 | 147 | 101 | – | – | |
| 税務職員 採用試験  | 177 | 140 | 110 | – | – | |
| 海上保安官 採用試験  | 130 | 100 | 70 | – | – | |
参考:2025年度 国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)(教養区分を除く) 合格点及び平均点等一覧
参考:2024年度 国家公務員採用一般職試験(高卒者試験) 合格点及び平均点等一覧
参考:2024年度 税務職員採用試験 合格点及び平均点等一覧
参考:2025年度 海上保安官採用試験 合格点及び平均点等一覧
以上の表を参考にすると、受験先によって足切りの段階や各点数が異なることがわかります。
得点表は公開されていませんが、なんとなくのイメージには繋げやすいため、参考程度に足切り基準を理解しておくことが大切です。



表以外の国家公務員の足切りについて詳しく知りたい方は、人事院の「平均点等の公表」から確認してください!
公務員試験の足切りを回避する方法5選


公務員試験の足切りを回避する方法としては、以下の5つが挙げられます。
- 公務員試験の面接の特徴を理解する
 - 公務員に相応しい身だしなみを整える
 - 面接カードと発言に一貫性を持たせる
 - 受験先が第一志望である根拠を示す
 - 模擬面接で細かい部分まで改善する
 
正しい面接対策ができていれば、足切りの対象となる可能性は低いです。
以上5つを実践できれば、足切りどころか高い評価を得られる可能性もあるため、必ず確認しておいてください。



足切りになりやすい人の特徴を回避するための対策にもなっています!
公務員試験の面接の特徴を理解する
公務員試験の足切りを回避するためには、公務員試験の面接の特徴を理解することが大切です。
公務員試験の面接には「コンピテンシー評価」が用いられています。
コンピテンシー評価とは、行動特性を基準として評価される方法のことです。
つまり、結果よりも過程が重要視されており、エピソードを充実させることが肝となります。
例えば、民間企業のように即戦力を欲しているというよりは、人間性を重点的に見られている可能性が高いと考えることもできます。
これを理解しているかどうかで、どこを重点的に対策すべきかも大きく異なり、対策次第で足切り回避に繋がることを理解しておいてください。



発言する際には、過去の経験をもとに「なぜそう考えるのか?」を明確にできるように対策しておくことが大切です!
公務員に相応しい身だしなみを整える
公務員試験の足切りを回避するためには、公務員に相応しい身だしなみを整えることが大切です。
発言内容をどれだけ対策しても、身だしなみが公務員として不適切だと足切りの対象となる恐れがあります。
身だしなみを整える際には「清潔感」を意識することが大切です。
清潔感を出すためには、男女それぞれで以下を意識して準備してください。
身だしなみに時間をかけられない方でも、以上の項目を意識するだけで清潔感を与えられます。
見た目は第一印象を決める重要な要素となるため、足切りを回避するためにも必ず準備しておいてください。



公務員試験の服装について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください!


面接カードと発言に一貫性を持たせる
公務員試験の足切りを回避するためには、面接カードと発言に一貫性を持たせることが大切です。
一貫性を持たせるためには、自己分析に時間をかけてください。
自己分析が丁寧にできていると面接の「軸」が決まるため、回答を考える際にも一貫性を持たせやすくなります。
自己分析のやり方としては、以下の流れがおすすめです。
- 学生生活やアルバイトなどで印象に残った出来事を書き出す
 - その中で使えそうなエピソードを選ぶ
 - 選んだ経験から何を学んだかや得たものを考える
 - 公務員としてどう活かせるかをまとめる
 
自己分析の結果をもとに、PREP法を用いて回答を考えてください。
PREP法とは、「Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)」の順番で簡潔にわかりやすく伝えるための話し方です。
これらを意識することで、面接カードと発言に一貫性を持たせやすくなり、足切りを回避できる可能性も高いです。



公務員試験の面接で聞かれやすい質問と回答例は以下の記事でまとめているため、気になる方は参考にしてください!


受験先が第一志望である根拠を示す
公務員試験の足切りを回避するためには、受験先が第一志望である根拠を示すことが大切です。
第一志望でないことが伝わると、「合格しても辞退してしまう」又は「入社してもすぐに辞めてしまう」と評価され、足切り対象となる恐れがあります。
ただ、単に受験先に対して「第一志望です」と伝えるだけでは説得力がありません。
第一志望であることを伝えるためには、根拠のある動機と行動の裏付けを示すことが重要です。
具体的には、受験先でなければいけない理由が明確だったり、受験先について細かい部分まで調べ、自分なりの考えを持っておいたりすることをおすすめします。
発言や行動から志望度の高さをアピールできれば、足切りを回避できるでしょう。



合格するためにどんな行動をしてきたのかなども、志望度の高さをアピールする材料になります!
模擬面接で細かい部分まで改善する
公務員試験の足切りを回避するためには、模擬面接で細かい部分まで改善することが大切です。
実際の面接では、内容よりも「話し方」「姿勢」「間の取り方」など、細かな印象の違いが評価を大きく左右します。
ただ、自分では気づかない癖や表情の硬さ、語尾の言い回しなどは、第三者の視点がなければ修正が難しいため、模擬面接が効果的です。
模擬面接先でお悩みの方は「公務員バディ」を活用してください。
公務員バディでは、面接強化のための模擬面接がオンラインで受けられます。
「完全個別指導コース」なら、模擬面接が制限なく受けられるため、納得いくまで対策可能です。



面接対策だけでなく、筆記試験や小論文試験対策など一括で対策できるのが公務員バディの強みです!
まとめ
公務員試験の面接では、足切りを回避した上で高評価を得ることが合格への近道です。
今回解説した内容は、足切り回避の方法だけでなく、面接力を根本から向上させることにも繋がります。
そのため、全ての項目を確認した上で、面接対策に活かしてください。
ただ、「独学で対策するのは難しい」と考えている方は、公務員バディを活用するのもおすすめです。
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