公務員試験の面接に合格するためには、面接でのマナーが非常に重要です。受け答えがしっかりできていても、面接マナーが身に付いていなければ不合格になる恐れもあります。
反対に、受け答えが苦手な方でも面接マナーが徹底出来ていれば、面接官に好印象を与えられる可能性も高いです。
今回は、公務員試験の面接マナーやマナー以外に重要なポイント、おすすめな対策方法などを解説します。この記事を参考にすることで、公務員試験の面接マナーでの失敗を減らせるでしょう。

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公務員試験の面接でマナーが重要な理由


公務員試験の面接でマナーが重要な理由は、質問に対する回答だけでなく、面接でのマナーも評価ポイントの1つとなっているからです。公務員は市民と直接接する機会が多く、信頼される態度や振る舞いが求められます。態度や振る舞いが公務員として相応しくなければ、面接官に好印象を与えられません。
マナーの良し悪しは、限られた面接時間の中でもはっきりと表れるため、第一印象を大きく左右します。公務員の仕事はチームで動くことも多いため、協調性や対人スキルも必要であり、これらはマナーを通して間接的に評価されるのが特徴です。
以上のことからも、公務員試験における面接マナーは形式的なルールというだけではなく、「信頼される公務員になれるかどうか」を見極めるための重要な評価基準と言えるでしょう。



マナーはなぜあるのかを考えることで、重要性もより深く理解できます!
マナーを学ぶ前に面接で準備しておくべきこと


公務員試験の面接におけるマナーについて知りたいと考えている方の多くは、面接試験中の立ち振る舞いについて知りたいと考えているのではないでしょうか。
しかし、面接中のマナー以前に、服装や身だしなみ、質問に対する回答なども非常に重要です。これらの準備ができていなければ、正しいマナーで面接試験を受けても、不合格になる恐れがあるため注意しましょう。



マナーを学ぶタイミングで、他に重要な部分も一緒に学んでおきましょう!
服装・身だしなみ
公務員試験での面接マナーを学ぶ前に、服装や身だしなみについても理解しておくことが大切です。面接官は数十分で受験者の合否を決める必要があり、あらゆる観点から評価しています。
服装や身だしなみは、準備しておけば全員が確実に好印象を与えられる部分です。マナーや質問に対する回答などは個人差も出やすい部分のため、より確実な部分から対策しておきましょう。



男女のチェックリストも紹介するので、試験直前に全ての項目が埋まるように対策しておきましょう!
男性の場合
公務員試験の面接において、男性には清潔感や誠実さが求められます。ほとんどの受験者がスーツを着用しますが、ネクタイや靴、カバンなど細かい部分にまで気を配る必要があります。
服装に加え、髪型や髭などにも注意が必要です。面接試験当日に迷わないためにも、以下のチェックリストを確認しておきましょう。
【男性】公務員試験の面接でのチェックリスト
髪型・顔周り | 髪は短めで黒髪かつ清潔感があるか(耳・襟にかからない程度) |
---|---|
寝ぐせがなく整髪料で整えてあるか | |
眉毛が整えてあるか | |
髭の剃り残しがないか | |
スーツ・シャツ・ネクタイ | 黒・濃紺など落ち着いた色のスーツか |
ワイシャツは白無地で黄ばみがないか | |
スーツ・シャツ共にシワや埃が付いていないか | |
ネクタイが派手すぎないか | |
ネクタイの結び目や長さは正しいか | |
ベルトはシンプルで靴の色と合っているか | |
スーツの一番下のボタンは空いているか | |
爪・手周り | 爪は短く切ってあり汚れていないか |
指輪やブレスレットなどの装飾品は外しているか | |
カバン・小物 | ビジネスバッグ(主に黒)が用意できているか |
派手なキーホルダーや飾りはついていないか | |
靴・靴下 | 靴下は黒や紺で素肌が見えない長さか |
靴は黒で磨けているか | |
靴のかかとがすり減っていないか |
面接試験前から準備できる部分は準備し、当日に全ての項目をチェックしましょう。上記全てにチェックが入っていれば、面接試験における服装は問題ありません。



クールビズ推奨期間の場合、ネクタイとジャケットの着用は不要です!
女性の場合
公務員試験の面接において、女性には清潔感や上品さが求められます。特に、メイクや服装の着こなし方によっても、面接官に与える印象が大きく異なります。
女性の服装や身だしなみに関しては、以下のチェックリストを確認しておきましょう。
【女性】公務員試験の面接でのチェックリスト
髪型・メイク | 髪色は落ち着いたトーンで前髪が目にかかっていないか |
---|---|
長髪の場合は結ぶかまとめているか | |
ナチュラルメイクで派手すぎない印象に仕上げているか | |
リップの色が濃すぎず自然な色か | |
アクセサリーは付けていないか | |
スーツ・インナー | 黒・濃紺など落ち着いた色のスーツか |
シャツは白無地で黄ばみがないか | |
インナーが透けたり胸元が開きすぎたりしていないか | |
スーツ・シャツ共にシワや埃が付いていないか | |
スカートの場合、膝が隠れる長さか | |
ストッキング | 肌色で無地ストッキングか |
伝線していないか | |
爪・ネイル | 爪は短めに整えられているか |
ネイルはしていないか | |
カバン・小物 | ビジネスバッグ(主に黒)が用意できているか |
派手なキーホルダーや飾りはついていないか | |
靴(パンプス) | パンプスは黒色か |
ヒールの高さは3~5cmに収まっているか |
女性の場合、スカートやストッキング、メイクなど男性とは被っていない部分が多くあります。各アイテムの色やナチュラルさなども重要なため、細かい部分まで確認しておきましょう。



アクセサリーやメイクなどで派手さを抑え、ナチュラルさを出すことが大切です!
公務員試験の服装についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。


質問とそれに対する回答例
公務員の面接試験では、面接官からの質問に対して適切な回答ができるかどうかも重要です。服装や身だしなみ、マナーなどはあくまで第一印象を決める要素であり、大部分は質問に対する回答から公務員として活躍できそうかどうかを確認しています。
そのため、面接で頻出する質問とそれに対する回答を事前に準備しておき、面接本番でスムーズな受け答えができるようにしておくことが大切です。
公務員試験の面接で聞かれる質問としては、以下のようなものが挙げられます。
- 公務員を志望した理由を教えてください
- あなたの長所と短所を教えてください
- これまでに力を入れて取り組んだことは何ですか?
- 採用されたらどんな仕事をしてみたいですか?
これらの質問には、PREP法と呼ばれる方法で回答することで、わかりやすく簡潔に伝えられます。PREP法とは、結論を先に提示してから理由と具体例を提示する方法です。
PREP法の詳細とそれに対する回答例としては、以下を参考にしてください。
質問例:公務員を志望した理由を教えてください
P(結論):私は、地域の安全と安心を守る仕事に強い魅力を感じ、公務員を志望しました。
R(理由):学生時代に地元の防災ボランティアに参加した経験から、人の役に立てる仕事に関心を持ちました。
E(具体例):実際に災害対応の現場で活動する中で、公務員の方が的確に指示を出し住民をサポートしている姿に感銘を受けました。
P(結論):そのような存在に自分もなりたいと思い、公務員を目指しています。
このようにPREP法(結論→理由→具体例→結論)を意識することで、論理的かつ説得力のある回答になります。想定される質問に対してPREP法での回答を用意しておくことで、スムーズに回答できるでしょう。



過去に実際に出題された質問などを事前に調べておくことが大切です!
公務員試験の面接におけるマナー


公務員試験の面接におけるマナーは、大きく分けて以下の3つに分けられます。
- 入室・退室時のマナー
- 面接本番のマナー
- 面接以外でのマナー
面接におけるマナーは、面接本番中に関することだけではありません。入室や退室、面接以外でのマナーも評価されています。
特に、面接以外でのマナーが悪いと、印象が悪い状態から面接が始まることもあるため注意しましょう。試験会場付近から、すでに試験が始まっている気持ちで臨むこが大切です。



入室や退室、面接以外でのマナーも面接本番のマナーと同じくらい練習しておきましょう!
入室・退室時のマナー
入室や退室は、受験者の第一印象や面接を締めくくる際の非常に重要な要素です。入室や退室時のマナーが悪いと、受け答えや面接本番での立ち振る舞いを評価される前から悪印象を与える恐れがあるため、必ず確認しておきましょう。
入室時
- ノックは3回が基本
面接室の前に立ったら、ドアを3回ノックします。2回はトイレノックとされるためNGです。 - 「どうぞ」と声がかかったら入室
「どうぞ」や「お入りください」と返答があったら、ドアをゆっくり開けて入室します。
※返答を聞かずに勝手にドアを開けないよう注意
※面接官に対して軽く会釈をすると好印象 - ドアは両手で静かに閉めること
入室後は、両手で静かにドアを閉めます。ドアを閉めたら改めて面接官の方を向き、「失礼いたします」と言いながら深く一礼します。
※ドアを閉めるのと一礼を同時に行わないよう注意 - 簡単な挨拶をする
椅子の横に立ち、受験番号と名前、一言挨拶をします。
※椅子の横に立った時点で面接官から指示がある場合は、指示通りに行動 - 着席は指示を待ってから
面接官から「おかけください」と言われたら、「失礼します」と一言添えてから着席しましょう。
※勝手に座るのはマナー違反と見なされるため注意



入室時に限らず、同時に何かを行わないように注意しましょう。一礼しながらドアを閉めたり、座りながら「失礼します」と言ったりするのは悪印象です。
退室時
- 椅子の横に立ってから一礼
面接官から終了の合図を受けたら、椅子の横に立って「本日はありがとうございました」とお礼を述べ、一礼します。
※イスを引く際は音を立てないように注意 - ドアの前に移動し、再度一礼
ドアの前まで歩いたら、ドアを開ける前に面接官の方へ向き直って「失礼いたします」と言って一礼します。
※最後の印象を決める重要な要素なので、一礼を忘れずに行う - ドアは両手で開けて静かに閉める
退出時はドアを両手で開け、部屋を出たら音を立てずにゆっくり閉めます。
※勢いよく閉めたり、手を離してバタンと音を立てるのはNG



退室の仕方で面接官への最後の印象が大きく異なるため、締めくくりとして正しいマナーを覚えておきましょう!
面接本番のマナー
入退室が丁寧にできても、面接中の立ち振る舞いや受け答えが不誠実に見えてしまえば評価は下がってしまいます。公務員試験の面接では話し方も重要ですが、聞き方のマナーも見られていることを理解しておきましょう。
面接本番のマナーに関しては、以下を参考にしてください。
- 姿勢を正し、相手の目を見て話す
椅子には深く腰かけすぎず、背筋を伸ばして座るのが基本です。面接官の目を見て話すことで、誠実で自信のある印象を与えられます。 - 質問には簡潔かつ丁寧に答える
話が長くなりすぎると要点が伝わりづらくなります。結論から話すPREP法などを使い、論理的かつ端的に伝えることが大切です。 - 相手の話を最後までしっかり聞く
面接官の質問中に話を被せたり、うなずきが多すぎたりすると落ち着きのない印象を与える恐れがあります。面接官の話が終わってから答える姿勢を忘れないようにしましょう。 - 手や足の動きに注意する
遊びや貧乏ゆすりなど、無意識の動きは面接官にすぐ伝わります。両手は太ももの上に置き、静かに保つことを心掛けましょう。



手遊びや貧乏ゆすりは癖となり自分では気付いていない場合もあるため、模擬面接を繰り返し行っておきましょう!
面接以外でのマナー
公務員試験の面接では、面接室の中だけでなく、会場に到着したときからすでに評価は始まっています。受付や控え室、廊下での振る舞いでも社会人としてのマナーが判断されているため、面接以外のマナーも理解しておくことが大切です。
面接以外でのマナーに関しては、以下を参考にしてください。
- 試験開始の30分前には会場付近に到着し、10〜15分前には受付を済ます
※遅刻はもちろん、早すぎる到着もかえって迷惑になることがあるため注意が必要 - 受付では「本日〇時の面接に参りました○○と申します。よろしくお願いいたします。」など、簡潔で丁寧な言葉で挨拶する
- 控え室では静かに待機し、スマホの使用は原則控えるのがマナー
- 他の受験者と私語をしたり、大声で話すことは避ける
- 可能な限り、他の受験者とは話さず1人で行動する
- 建物を出る際に受付職員の方へ「ありがとうございました」と一礼する



面接の印象が良くても、他の部分でマイナスな行動をすると合否にも影響する可能性があるため注意しましょう!
面接マナー以外で対策しておくべきポイント


公務員試験の面接に合格するためには、マナー以外のポイントも抑えておくことが大切です。面接マナー以外で対策しておくべきポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- 面接官が評価しているポイントを理解する
- 質問に対する回答例を準備する
- 模擬面接を繰り返し行う
面接マナーが徹底出来ていても、以上3つのポイントを対策していなければ、合格する可能性は低いです。反対に、面接マナーが徹底できている上、これらのポイントを十分に対策できていれば面接試験の合格率を高められるでしょう。



面接試験に合格できない方は、これらが対策できていないことがほとんどです!
面接官が評価しているポイントを理解する
面接マナー以外で対策しておくべきポイントとして、面接官が評価しているポイントを理解することが挙げられます。なぜなら、面接官が評価しているポイントを知らずに受け答えをしても、的外れな印象を与えてしまうからです。
公務員試験の面接で評価される主なポイントは、以下の通りです。
- 志望動機の明確さと一貫性
- 人物の誠実さや協調性
- コミュニケーション能力
- 公務員としての適性
- 社会常識や基本的なマナー
公務員は、市民と接しながら公共の利益のために行動する立場にあるため、信頼される人物かどうかが最も重視されます。過度な自己主張よりも、周囲と協力しながら誠実に職務を遂行できる人材だとアピールすることが大切です。
また、面接官は短い時間で受験者の本質を見抜こうとしています。そのため、表面的な受け答えではなく、自分の経験や考えをもとに説明できるかが大切です。



面接官が評価しているポイントを知ることで効果的な対策もしやすくなります!
質問に対する回答例を準備する
面接マナー以外で対策しておくべきポイントとして、質問に対する回答例を準備することが挙げられます。どれだけマナーや身だしなみが整っていても、質問に対する受け答えが曖昧だったり一貫性がなかったりすると、高い評価は受けられません。
記事の前半で紹介したように、頻出する質問を調べた上で自分なりの回答を考えておきましょう。さらに、PREP法を意識して伝えることで、簡潔でわかりやすい回答ができます。
質問に対する回答例の準備は、自分の魅力を伝えやすくなるだけでなく、当日の緊張を和らげることにも繋がります。また、回答を丸暗記するのではなく、自分の言葉で伝えることを意識するのがおすすめです。



キーワードだけを覚えておき、その他の部分は状況に応じて取捨選択することで緊張で頭が真っ白になるという状況を避けられます!
公務員試験でよく聞かれる質問と回答例について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。


模擬面接を繰り返し行う
面接マナー以外で対策しておくべきポイントとして、模擬面接を繰り返し行うことが挙げられます。模擬面接とは、本番と同じ状況で実際に面接官役と受験者役に分かれて行う面接練習のことです。
実践に近い環境で対策することで、普段は気付きづらい癖や改善点を明確にできるため、全体的な面接力の向上に役立ちます。第三者かつ様々な方に面接官役をしてもらうことで、より多くの改善点を洗い出せるでしょう。
模擬面接は、以下のような方法で実践できます。
- 家族や友人に面接官役を依頼する
- 予備校や面接対策講座を活用する
- スマホで動画撮影し、自分の話し方を客観的に見直す
- 鏡の前で一人練習し、姿勢・表情・話し方をチェックする
模擬面接をするのには、手伝ってくれる仲間が必要です。しかし、毎回人数を揃えられないという方は、スマホや鏡を使って疑似的に模擬面接を行いましょう。
また「公務員バディ」のようなオンラインスクールの活用もおすすめです。オンラインで模擬面接対策をすることで、効率的かつ実践的な面接対策ができるでしょう。



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面接がボロボロでも受かった例はたくさんある


公務員試験の面接では「受け答えがボロボロだった…」と感じていても、試験に受かった例が数多く存在します。その理由は、受け答えの内容や話し方の上手さだけを評価しているわけではないからです。
面接試験では、筆記試験だけでは測れない受験者の人間性や公務員としての適性を判断しています。それらを判断するためには、服装や身だしなみ、試験中のマナーなども大きな評価ポイントです。
つまり、面接に苦手意識を感じている方でも、服装や身だしなみ、マナーがしっかりとしていれば面接官に「誠実さ」や「真面目さ」を印象付けられます。仮に受け答えで躓いてしまっても、服装や身だしなみ、マナーなど事前準備をしておけば、他の部分で好印象を与えられるでしょう。



ボロボロだと感じているのは自分だけかもしれないため、諦めず最後まで全力を尽くしましょう!
それでも「公務員試験の面接がボロボロだったらどうしよう」と不安を抱えている方は、以下の記事を読んで少しでも不安を取り除いておきましょう。


公務員試験の面接マナーに関するよくある質問
公務員試験の面接マナーに関するよくある質問を以下にまとめたので参考にしてください。
まとめ
公務員試験の面接マナーを徹底できていれば、それだけで面接官に好印象を与えられます。面接が苦手な方でも練習すればできるため、受け答えを練習する前に面接マナーを練習しておきましょう。
今回の記事で紹介した、公務員試験の面接マナーについて覚えておくべきポイントをまとめました。
- 面接マナーは面接での評価ポイントの1つ
- マナー以前に服装や身だしなみでも評価されている
- 面接本番だけでなく面接以外の部分でもマナーを徹底する
- 面接がボロボロでも服装やマナーなどが好印象なら合格する可能性はある
公務員試験の面接では、マナーも評価ポイントの1つです。しかし、より確実に合格するためには細かいテクニックや適切な試験対策をする必要があります。
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