公務員試験の面接はなぜ配点が高い?配点比率と対策を区分別に解説

特別区や都庁、各市町村の公務員試験に最終合格するには、二次試験の面接が鬼門です。

結論から言うと面接試験は、公務員試験において配点比率が高く、試験区分によっては筆記試験よりも配点が上回るとされています。

私は過去に受験生を何人も指導してきましたが、独学で面接対策をする人は、根本的に誤った対策をしがちです。

そこでこの記事では、試験区分別の面接配点比率と、筆記が良くても面接で逆転落ちする制度の仕組みを整理します。

これから面接対策を始める人はもちろん、すでに対策を進めている人も、腹落ちして次の一歩を踏み出せる内容です。

中條講師
まずは公務員試験の仕組みを理解すると、面接対策が非常にスムーズです!

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目次

公務員試験は面接の配点が高い

結論から言うと、公務員試験の二次試験(人物試験)は、配点比率で筆記試験を上回るケースが珍しくありません。

コム大の講座では、ある地方上級の配点例として、筆記150点満点に対して面接が450点という配分を示したことがあります。

単純計算で、面接は筆記の3倍の重みを持っている計算です。

「筆記さえできれば受かる」という感覚は、もう最新の実情とはずれています。

試験区分によって比率は異なりますが、多くの試験で二次試験の比重は年々高まっている傾向にあります。

まずは自分が受ける試験区分の配点構造を正しく把握することが、対策の出発点です。

中條講師
数字で見ると、面接の重みが一気に実感できますよね。次は試験区分ごとの違いを見ていきましょう。

試験区分別の面接配点比率

配点比率は試験区分によって異なります。

主要な区分の目安を、一次情報と公表資料に分けて整理しました。

試験区分 面接等の配点比率の目安 情報の性格
地方上級(例:兵庫県庁) 筆記150点に対し面接450点 コム大講座内の一次情報(経験則)
国家一般職 人事院公表の試験情報による 公式資料ベースの二次情報
市役所・特別区 各自治体・特別区人事委員会の募集要項による 公式資料ベースの二次情報

数値は年度・自治体によって変わるため、必ず志望先の最新の募集要項で確認してください。

地方上級・県庁の配点比率

コム大の講座では、ある年度の兵庫県庁の採点配分の実例を示したことがあります。

その配分は、筆記試験150点満点に対し、面接試験が450点というものでした。

これはコム大の講座内で共有された経験則としての数値であり、県庁の公式発表そのものではありません。

それでも、二次試験が一次試験の3倍の配点を持つ自治体が実在するという事実は、面接軽視のリスクを裏付けています。

配点比率は自治体・年度によって変わるため、志望先の最新の募集要項で必ず確認してください。

国家一般職の配点比率

国家一般職の採用試験は、人事院が公表する試験情報で配点比率が示されています。

対象は一次試験(教養・専門・論文等)と二次試験(人物試験)です。

二次試験には政策課題討議や個別面接が含まれ、年度によって配点や試験種目の構成が見直されることがあります。

本記事の執筆時点の詳細な配点数値は、人事院の公式サイトで最新の試験情報を確認してください。

数値を確定情報として断定できない以上、まずは公式発表を一次情報として自分の目で確認する姿勢が大切です。

市役所・特別区の配点比率

市役所・特別区の採用試験も、各自治体・特別区人事委員会が公表する募集要項に配点比率が明記されています。

自治体によっては一次試験と二次試験の配点を明示せず、最終合格の判定方法のみを示しているケースもある点に注意が必要です。

特別区の面接でどのような点が聞かれ、どう対策すべきかは、以下の記事で詳しく解説しています。

【保存版】特別区の面接対策|聞かれること・落ちる人の特徴を解説

あわせて読みたい 【保存版】特別区の面接対策|聞かれること・落ちる人の特徴を解説

いずれの区分も共通しているのは、面接が最終合格を左右する重みを持っている点です。

志望先の募集要項を確認したら、次は「筆記の成績が良くても油断できない」制度の仕組みを見ていきましょう。

中條講師
自分の受ける区分の配点、この機会に募集要項で確認しておきましょう。数字を知ると対策の優先順位がはっきりしますよ。

筆記が良くても面接で逆転落ちする仕組み

面接の配点が高い試験区分では、筆記の順位が高くても最終合格を逃すケースがあります。

多くの公務員試験では、一次試験(筆記)の結果だけで合否が決まるわけではありません。

二次試験(面接等)の結果を加えた総合得点で、最終合格者を決定する仕組みを採用しています。

この方式では、筆記でどれだけ上位にいても、面接の評価が低ければ総合順位が下がり、逆転で不合格になり得るのです。

さらに、面接に一定の基準点(足切りライン)を設けている試験区分もあります。

この場合、基準点に届かなければ、筆記の成績に関わらずその時点で不合格が確定します。

足切りの仕組みや回避のポイントは、以下の記事で詳しい解説をご覧ください。

【要注意】公務員試験の面接に足切りはある?足切りになりやすい人の特徴や回避する方法を解説

あわせて読みたい 【要注意】公務員試験の面接に足切りはある?足切りになりやすい人の特徴や回避する方法を解説

配点方式や足切りの有無は試験区分・自治体によって異なるため、必ず志望先の募集要項で確認してください。

「筆記さえ良ければ安心」という考え方は、この仕組みを知らないまま面接対策を後回しにする最大の原因になります。

中條講師
「筆記が良ければ安心」ではなく、面接の配点まで含めて考える視点を持っておきたいですね。

面接がなぜ人物重視になっているのか

配点が高まっている背景には、面接そのものの性格の変化があります。

コム大の講座では、一昔前の面接を「定番質問への無難な回答を暗記して発表する場」と位置づけています。

そのうえで、今の面接を「行動特性の再現性を深掘りされる場」として対比してみましょう。

以前の面接は、事前に用意した模範解答をどれだけ上手に話せるかが問われる、いわば暗記大会の側面がありました。

今の面接では、過去の経験に対して「なぜそう行動したのか」を具体的に説明する力が求められます。

加えて、その行動を再現できる能力そのものも試されます。

事前に用意した回答だけで100%対応しきるのは難しくなっている、というのがコム大の講座内での見立てです。

このような「コンピテンシー型」と呼ばれる面接手法への理解は、対策の土台になります。

コンピテンシー型面接の詳しい対策方法は、以下の記事で解説しています。

公務員試験の面接コンピテンシー型対策を解説

あわせて読みたい コンピテンシー型面接とは?公務員試験の評価基準と対策を評定票の読み方から解説
中條講師
評価される観点が変わった以上、対策の仕方も変えていく必要がありますね。

評価される回答の型

配点の高さと評価軸を理解したら、次は実際にどう答えれば評価されるのかを見ていきましょう。

コム大の講座では、面接官が実際に使う評価シートや、受講生がつまずきやすいポイントをもとに、回答の型を指導しています。

メンスカード6軸で見られる評価基準

コム大の講座では、実際の面接評価シート(メンスカード)を見た経験をもとに、その中身を紹介しています。

中條講師のコメント

「面接対策をしている学生でも、実際に面接官が使う評価シートを見たことがある人は少ない。」

「面接対策をしている講師でも、見たことがない人はかなり多いんです」

評価シートには受験番号欄があり、面接官は受験者ごとに6項目を判定する仕組みです。

6項目は「積極性・社会性・信頼感・経験学習力・自己統制・コミュニケーション力」です。

評価は「優・普通・劣ってる」の3段階で行われます。

評価軸の名称・段階は資料作成時点のものであり、自治体によって様式が異なる可能性があるため、傾向として捉えてください。

自分の回答がこの6項目のどれを満たしているかを意識するだけで、対策の解像度は大きく上がります。

評価基準をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【公務員試験の面接】評価基準を知れば対策できる!プラスの加点項目やA評価を取る方法を解説

あわせて読みたい 【公務員試験の面接】評価基準を知れば対策できる!プラスの加点項目やA評価を取る方法を解説

面接官が見ているのは当たり前の内容

面接対策というと、他の受験者と差がつくような特別なエピソードを探してしまいがちです。

しかし面接指導の現場では、特殊な内容で差をつけようとしても、実際にはうまくいかないことが多いと指摘されています。

アルバイトの経験ひとつをとっても、他の受験者と大きく違う内容を用意するのは現実的に難しいものです。

重要なのは、内容の特殊さよりも、当たり前の内容を落ち着いた振る舞いと話し方で、自信を持って話せるかどうかです。

派手なエピソードを探す時間があるなら、自分の経験を自信を持って話す練習に充てたほうが効果的でしょう。

断定表現を避ける言い換え例

面接カードや回答の中でやりがちなのが、根拠のない断定表現です。

コム大の講座では、受講生の答案にありがちな断定表現を、根拠に基づく表現に直す指導をしています。

NG例

「今後、大災害が起こることになっているため」

↓ 根拠に基づく表現に

OK例

「今後、大災害が起こる可能性が高いため」

「〜ことになっている」という書き方は、まるで未来を予言しているように読めてしまいます。

「可能性が高い」という言い回しに変えるだけで、根拠に基づいた冷静な判断ができる人物として伝わりやすくなるのです。

小さな言い回しの差が、面接官に与える印象を大きく左右します。

中條講師
評価シートの中身も、言い回しのコツも、知っているかどうかで結果がかなり変わってきますよ。

受かる人・落ちる人の傾向と失敗例

ここまでの配点データと評価基準を踏まえると、独学での対策には見えにくい落とし穴があることが分かります。

コム大の講座では、個人での面接対策にありがちな失敗パターンを紹介しています。

あわせて、多くの受験者が不安を感じやすい質問への向き合い方も取り上げました。

独学で陥りがちな5つの落とし穴

コム大の講座では、個人での面接対策で起こりやすい失敗として、次のようなパターンを挙げています。

  • 自分では客観的に答えたつもりでも、実際には主観的な回答になってしまう罠
  • 「あなたを動物に例えると」のような、予期しない突発的な質問への弱さ
  • 話しているうちに生まれる論理的な矛盾に自分では気づきにくいこと
  • 誰にでもある話し方の癖
  • 実際に声に出して話せたことで安心し、対策が完了した気になってしまうこと

結論を第三者目線で見てもらわないと、回答が抽象的になっていることに自分では気づけません。

これらはすべて、自分ひとりでは気づきにくいという共通点を持っています。

独学での面接対策の限界については、以下の記事でも詳しく解説しています。

公務員試験の面接対策は独学ではきつい?スケジュール例や対策手順を解説

あわせて読みたい 公務員試験の面接対策は独学ではきつい?スケジュール例や対策手順を解説

浪人・既卒期間の深掘り質問への向き合い方

浪人や既卒期間がある受験者の多くが、面接で深掘りされることに不安を感じています。

面接指導の現場では、浪人期間中に何をしていたか、アルバイトはしていたかといった質問がよく出ます。

こうした質問には、正直に淡々と答えれば問題ないと指導されるでしょう。

浪人していること自体をネガティブに捉える面接官はそれほど多くありません。

むしろ、当たり前の事実を自信を持って話せるかどうかで差がつくものです。

実家暮らしで生活費をどう工面していたかなど、素直な状況をそのまま話す姿勢が評価されやすいという指摘です。

コム大の講座では、独学や予備校生から聞いた話が紹介されることがあります。

面接練習の予約が取りづらく、本番までに数回しか練習できなかったという声です。

これは受講生本人からの直接の証言ではなく伝聞です。

ただし、練習機会の確保自体が独学の壁になりやすいことは踏まえておく必要があります。

中條講師
一人で気づける範囲には限界があります。誰かに見てもらう機会を、意識してつくっていきましょう。

一人で対策を続けていて、「これで本当に大丈夫なのか」と感じることもあるでしょう。

そんなときは、無料相談やライブ授業で第三者の目を借りるのも一つの方法です。

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配点の高さを踏まえた今からの対策

ここまで見てきた配点比率と評価の仕組みを踏まえると、今からやるべきことは大きく2つに整理できます。

1つ目は、志望先の配点構造と足切りの有無を、募集要項で正確に把握することです。

2つ目は、コンピテンシー型の面接に対応できるよう準備しておくことです。

具体的には、自分の経験を「なぜそう行動したのか」まで深掘りして言語化しておきます。

どちらも、頭の中で考えているだけでは仕上がりません。

第三者からのフィードバックを受けて、回答の抽象度や話し方の癖を客観的に修正していく工程が欠かせません。

模擬面接をどこで受けられるか、何回受けるべきかについては、以下の記事で具体的に解説しています。

公務員試験の模擬面接はどこでできる?何回やるべき?正しいやり方と効果を高めるポイントを解説

あわせて読みたい 公務員試験の模擬面接はどこでできる?何回やるべき?正しいやり方と効果を高めるポイントを解説
中條講師
配点を知って終わりではなく、行動に移すところまでがセットです。次の一歩を一緒に踏み出しましょう。

まとめ

公務員試験の面接は、試験区分によっては配点が筆記を上回るほど重視されています。

その背景には、無難な回答を暗記する時代から、行動特性を深掘りされる時代への変化があるのです。

筆記の成績が良くても、面接の評価次第で逆転落ちする仕組みがある一方、評価基準を理解して対策すれば逆転合格も狙えます

まずは志望先の配点と評価基準を正確に把握し、自分の経験を深掘りして言語化するところから始めてみてください。

中條講師
配点の仕組みが分かれば、次にやるべきことも見えてきます。無理なく一歩ずつ進めていきましょう。

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